ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

弁護士

それぞれの願い

早稲田通をともに空腹の同僚中川と歩いておりましたら、願い事用笹がおいてありました。 どちらともなくペンをとり・・・・ さて、笹で思い出したのですが、上野動物園はパンダのご出産でわいておりますが、早速育児放棄とか。でもまあパンダなら育児放棄し…

星に願いを

学生の頃家庭教師していましたが、とんでも通信欄を作り、どんな質問にもなんとか答える、というお楽しみコーナーを設けていました。おもしろかったです。みんなあれこれ知恵を絞って質問を考えてくれたようですが、その中に 七夕のお願いはいつ頃かないます…

となり村のおとぎ話③

赤頭巾の話を裏付ける証拠がみつからないまま、ガチ否認の赤頭巾は起訴され、公判前整理手続に付され、長い長い時間がかかってようやく第1回公判が開かれました。 物騒な時代に家族殺人、芸能人の結婚よりはるかに面白い、ごほ、けしからん話題ですから、報…

となり村のおとぎ話②

私はおかあさんに頼まれてばあちゃんにおかしと葡萄酒を届けに行きました。 事件当日のことをそのままお話しします。 私はおばあさんの家に行く途中で狼に出会いました。狼は私に日本語で、 この先の一軒家のおばあさんとこの子だね と言い、それから お花を…

となりの村のおとぎ話①

小さな県の小さな村はずれの森の一軒家でおばあさんが斧でめったうちにされて死んでいました。通報したのは通りかかった猟師 そのよこにへべれけになった赤い頭巾をかぶった女が血のついた斧を持って座り込んでいました。 で、赤頭巾こと自称作家29歳の女…

とおい国のおとぎ話②

シンデレラが完全黙秘を続けている中、国内では大変な騒ぎになっていました。自宅警備員の女がどうやらサッカー中継見たさに王子様に靴を投げつけて殺す。舞踏会に招かれなかった非リア充たちからうらやまけしからんから処刑せよ。という声が多く上がりまし…

とおい国のおとぎ話①

シンデレラは12時が近づいているのに気が付いて早く帰りたくなりました。一発逆転の婚活のために来たはずの舞踏会ですが、おフランスな王子様に関西弁は通じないし、はよかえってジャージに着替えてポテトチップスかじりがらサッカー中継みたい。履きなれ…

小さな銀河鉄道の夜

プラネタリウムが南十字星を写しだし、周りを鉄道模型が走りまわっています。来週の冒険じゃなくて仕事の準備と必要最低限の身支度も整い、自宅の小さな銀河鉄道で、酒を飲みながらのんびり。私のひそかな愉しみです。今日もあと数時間の休日 ・・・・あるは…

おかしい酒

生きていくのもやっとの下戸ですが、お酒大好きです。 何度命の危機に直面しても(「最期の証明①・②」2月9日付 参照)、自宅に戻って風呂に入りながらつい、少しだけ、少しだけ。ああ酒浸りの日々。 美空ひばりの名曲『悲しい酒』が口をついてでます。 ひ…

自宅を出て事務所に向かう途中、天から、いや、角の家から声が。 オイ オカマ いま何て? ふと見るとこちらをじっと見ている九官鳥。私しかいないので私に言っているようです。 むむう・・・・ 好きな言葉は動物愛護ですが座右の銘は目には目を 朔立木の小説…

アーモンドの爆弾

とうとう来ました近鉄奈良線東花園駅。残念ながらお仕事ですが、 私はラグビーファンなので聖地花園ラグビー場の近くというだけでわくわくします。 そもそもラグビーというのは選ばれし者のスポーツです。私のような生きていくのもやっとの致命的な運動音痴…

Shall We Dance?

高校3年次の体育の授業は社交ダンス。2コマぶっちぎりでひたすら踊るというそれはハードなものでした。ワルツ、ジルバ、タンゴ、マンボ。今でこそ無念の勤労生活ですが、当事は社交界デビューそして左うちわの有閑マダムへの野望に燃え、一生懸命練習しま…

本当の犯人

お向いのおばあさんが木に登ろうとしていました。デイサービスのお迎えを時々お見かけしていますから、そんな木に登れるようなおからだではないはずです。 あわてて、近くに行って「手伝いましょうか」と声をかけますと上の方に洗濯物が。 致命的に運動音痴…

まるだいハンバーグ

ハイレ、ハイレフレ、ハイレッホウ、ハイレッ、ハイレッ、フレッ、ホッホウ♪ 健康診断から戻った頼れる同僚中川から衝撃的な告白をうけました 「3年前より2センチ伸びた」 いま何て? 神様ちょっと不公平です。152㎝の菊谷が1㎜単位でもと希望をつない…

先走るバースデーカード

先日のお誕生日。事務所にやってくると、机の上に何かお届物が。東京都弁護士協同組合からです。わがボスにマンションの広告とか49歳独身の元兄弁に結婚相談所の広告とか送りつけてくる組合です。ほう、バースデー・カードね・・・・ (◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟) 「東…

これでいいのだ

わがボスは本をこよなく愛し、いろんな本を読みます。賢い本もそうでない本も、賢そうに見える本もそうでない本も。私もボスのおかげで沢山本を読みますが、ボスに勧められるはどちらかというとタイトルを見せるだけで自慢できそうな本・・・・・ではなく、…

いまわの相談

昨年8月、重い腰をあげて入院し、ちょっと手術をしました。 いよいよ手術さてこれから手術台に上り、麻酔・・・・という段になって神戸から来た母が執刀医にごあいさつ。「よろしくお願いします。ところで、あの、もしものときですけど神戸までもってかえれ…

The room of 03

午前11時の期日を終え、次は13時30分からの調停。 事務所から裁判所まで30分かかるので一度事務所に戻るには微妙な時間。 その日は少なくとも午前5時ごろにはまだわがボスは仕事していましたから、ボスはたぶんほとんど寝ていません。食事をした後…

もぬけの帰省

所用で神戸へ帰って来ました。 母の日でもありますから、久方ぶりに実家にも、と帰ってきましたが、 玄関にはカギがかかり、 新聞も2日ほどたまっています 庭の植木、枯れかけています 新聞記事が頭をよぎります「・・・・訪ねてきた長女が発見」 さっそく…

こつつぼのつうはん

買い物をする時間があまりないので、ネットで済ませることが多くなりました。なんでも買えますねえ。お、骨壺・・・ 富士山噴火するかもしれへんし、サクマドロップの缶に入れられたらなんかべたべたしそうやし、用意しておこう。 ル・クルゼのような色鮮や…

亜熱帯の夜の夢②

眼をこらしてよく見ると、うつろな目をしたおばあさんが一人。ふう。手に持っている光るものは気になります。生まれてこの方誰にもかけたことのない優しい声でまた話しかけてみます。 「おばちゃん、部屋まちごうてるよ?」なんだからちがあきません・・・・…

亜熱帯の夜の夢①

昨年秋、出張で那覇市内のとあるホテルに泊まりました。このホテル値段がリーズナブルなのに食事がおいしくて、いつも利用するお気に入りのホテルなのですが、なんと部屋の鍵はオートロックでなく、内側からドアのぶのまんなかをぽちっと押す仕組みという、…

懐かしの八墓村

私は子どものころから致命的にどんくさかったので、人並に運転免許をとろうなどと大それたことは考えたこともありませんでした。しかし諸事情によりやむなく免許をとることになり、せめてひとけのなさそうなところで練習をと思い、ものすごい山奥の合宿免許…

神田川を下って

誕生日祝い、ゴムボートが欲しいなあと言ってみました。 いつぞやもかきましたが、神田川をボートで下って出勤するという野望、捨ててはいません。 しかし実際に下るとしたら、荷物もあるしスーツはちょっとアレ、残念ながらその姿は椎名誠の小説のようなイ…

滑らかな名乗り

わがボス井浦謙二が電話をしています。「いうらと申します」「え?イムラさまですか」「いえ、井戸の井に浦島太郎の浦です。」ボスの姓、井浦は珍しい上に発音のしにくい名字なのでいつも大変苦労しています。この苗字、ボスは変えたい変えたいと常々言って…

雪のフル街にて

雪の降る街に来ています。 雪がまだ残っていたので雪だるまを・・・・顔つきが邪悪なのは、気のせいです。 実は今日はキリスト教の復活祭の日です。復活したのは確かイエス・キリストです。中高6年みっちり学校で教わったはずなのに、いざとなるとうろ覚え…

延命モトム

HPに春らしい画像を張り付けたいと思いましたが、著作権の問題があるので、自前で撮影してきました。 いつかは川下りをしたいと思っているやるきのない一級河川神田川。 食材としてはアレな気がしますが、アユも泳いでいます。 花の命は短いですから、ちょ…

憧れの花見

桜が満開です。今日は中央線に乗って四ッ谷、市ヶ谷、飯田橋…本当に眺めているだけでためいきのでるような美しい光景でした。 桜が咲くといつも思いだします。私が一番好きな柳屋小さんの噺、長屋の花見。 お金のない長屋の店子たちが大家に連れられて上野公…

空の上の鯉

恐ろしいものはたくさんありますが、私は高いところと狭いところが苦手です。その両方を容赦なく兼ね備えているものの一つが飛行機です。 ある日、現地に到着しようかといったころから、機体がひどくゆれはじめました。CAも着席しています。普段なら「気流の…

やまいだれの心

先日から後頭部に強い痛みがあります。吐き気もしてきました。「後頭部 痛み 吐き気」で検索するとはんぱなく恐ろしい病名が容赦なく出てきます。 震えながら事務所の医学事典を開いてみます。 何を読んでも重病に思えます・・・ 楽しい人生でした。 意を決…