ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

となり村のおとぎ話②

 私はおかあさんに頼まれてばあちゃんにおかしと葡萄酒を届けに行きました。

 事件当日のことをそのままお話しします。

私はおばあさんの家に行く途中で狼に出会いました。狼は私に日本語で、

   この先の一軒家のおばあさんとこの子だね

と言い、それから

  お花を摘んでみては、

とか、

アンケートに答えてくれませんか、

とか

 アナタハ神様を信ジマスカ、

などと執拗に話しかけてきましたが、私はおなかがすいてイライラしていたのでガン無視しました。狼は私に

      覚えてろよ

と舌打ちしてどこかにいきました。

狼を追っ払ったわたしはおなかがすいていました。

  なあに。孫ですもの、顔を見せるだけで孝行です。一杯やってからおばあさんの家に行こう

と思い、本当は

  葡萄酒じゃなくて日本酒のほうがいいんだどなあ、

と思っていましたが葡萄酒を全部飲んでしまいおばあさんにあげるつもりだったおかしも食べてしまいました。それからのことは全く覚えていません。

    しらふの土佐鶴弁護士は頭を抱えました。(続きます)

 平成24年6月29日 文責 弁護士 菊谷淳子