ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

となりの村のおとぎ話①

小さな県の小さな村はずれの森の一軒家でおばあさんが斧でめったうちにされて死んでいました。通報したのは通りかかった猟師  そのよこにへべれけになった赤い頭巾をかぶった女が血のついた斧を持って座り込んでいました。 で、赤頭巾こと自称作家29歳の女は祖母を殺害した容疑で逮捕されました。 つい数十年前まで尊属殺が死刑か無期しかなかった国ですから、 「いい歳をしたある意味ニートの女が、血族2親等を斧で殴り殺した」と善男善女の方々の絶好のうっぷん晴らし、ごほ、批判の対象となり、国中の善男善女の方々はこぞってネットの掲示板に無責任な誹謗中傷を書き連ねました。 身柄を拘束された赤頭巾にも当番弁護士が来ました。初回接見無料、という例のアレです。   当番弁護士の土佐鶴弁護士は赤頭巾の話を聞きました。赤頭巾の話は次のようなものでした。(すみません、つづきます)     平成24年6月29日  文責 弁護士 菊谷淳子