ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

刑事事件

死刑よりも残酷なこと①

第一東京弁護士会の10月号会報がきっかけでかつての同級生何人かから連絡をもらいました。 同業だったんだね! 4% 東京にいたんだね! 5% 生きてたか! 91% なぜだろう?(´・ω・`) ところで、弁護士が声を上げるべき権利は第一にはもちろん自分の依頼…

となりの村のおとぎ話①

小さな県の小さな村はずれの森の一軒家でおばあさんが斧でめったうちにされて死んでいました。通報したのは通りかかった猟師 そのよこにへべれけになった赤い頭巾をかぶった女が血のついた斧を持って座り込んでいました。 で、赤頭巾こと自称作家29歳の女…

とおい国のおとぎ話②

シンデレラが完全黙秘を続けている中、国内では大変な騒ぎになっていました。自宅警備員の女がどうやらサッカー中継見たさに王子様に靴を投げつけて殺す。舞踏会に招かれなかった非リア充たちからうらやまけしからんから処刑せよ。という声が多く上がりまし…

とおい国のおとぎ話①

シンデレラは12時が近づいているのに気が付いて早く帰りたくなりました。一発逆転の婚活のために来たはずの舞踏会ですが、おフランスな王子様に関西弁は通じないし、はよかえってジャージに着替えてポテトチップスかじりがらサッカー中継みたい。履きなれ…

本当の犯人

お向いのおばあさんが木に登ろうとしていました。デイサービスのお迎えを時々お見かけしていますから、そんな木に登れるようなおからだではないはずです。 あわてて、近くに行って「手伝いましょうか」と声をかけますと上の方に洗濯物が。 致命的に運動音痴…

雪のフル街にて

雪の降る街に来ています。 雪がまだ残っていたので雪だるまを・・・・顔つきが邪悪なのは、気のせいです。 実は今日はキリスト教の復活祭の日です。復活したのは確かイエス・キリストです。中高6年みっちり学校で教わったはずなのに、いざとなるとうろ覚え…

一筆啓上 父上様

お元気ですか。 なかなか帰ることができなくてすみません。 ジム通いも順調そうですね。 今の仕事についてから、当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかったとやっと気づきました。 お父さんとお母さんが仲良くしていること、子供たちには惜しみなく…

「殺すつもりはありませんでした」の残酷さ

私は三面記事が大好きです。とくに日本を代表するクオリティペーパー、日刊●ンダイの三面記事は愛読しています。三面記事しかも興味本位でしか書いていないああいう記事でも参考になることはあります。本当です。大手新聞に書かれているような当たり障りのな…

最期の証明②

実は日本での変死体の司法解剖の割合はわずか9パーセント。91パーセントの変死体は解剖もされません。先進国では最低打率です。 しかし、東京、大阪など大都市ならまだいい方です。 司法解剖にはそれなりの規模の設備が必要です。また、監察医制度を設け…

最期の証明①

寒い日が続きます。あんまり寒くて、露天風呂気分を味わいたくなり、コンビニでパック酒を買い、お風呂に持ち込んでみました。泥パックもついでに全身に。しめて298円のエステ付き温泉・・・・ ところがなんだか様子がおかしい・・・・・連打する心臓、乱…

人を裁く重さの意味

裁判員制度が導入される際、一番世間で言われていたことは、「死刑判決を出すことの重さ」とか「裁判員が被害写真をみて心理的外傷を負うのではないか」というものだったように思います。 神戸地方裁判所で平成24年1月13日、ある裁判員裁判の判決が出まし…