ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

自宅を出て事務所に向かう途中、天から、いや、角の家から声が。  オイ オカマ  いま何て?  ふと見るとこちらをじっと見ている九官鳥。私しかいないので私に言っているようです。 むむう・・・・  好きな言葉は動物愛護ですが座右の銘目には目を    朔立木の小説「お眠り 私の魂」を思い出しながら  お黙り 無礼な阿呆鳥     ありったけの殺気をこめて言うと、下をむきやがりました。  ふん。霊長類なめんなよ。  しばらく通る度に怖い顔をして言い続けました。よしよしいい子だ・・・・ふふふ  ところで、だれかにハゲ、オカマなどと1対1で罵られたとしてもそれは法律問題ではありません。しかし例えばかつらをつけている事実を公然と、つまり不特定多数人に公表、すなわち言いふらせば名誉棄損になる可能性があります。  名誉棄損には社会的評価の下がる事実を摘示する必要がありますので、オカマ、といっただけで成立するかは微妙ですが、例えば女装癖があることを不特定多数人にいいふらせば成立しえます。  悪口をいうくらいで、といいたいところですが、悪口の延長線のような気分でtwitter掲示板に書き込みをすると不特定多数人への伝播可能性があり、名誉棄損や侮辱の問題が生じます。そういう意味でtwitterは単なるつぶやきとは異なる危険性をはらむのです。 私も大きな声ではいえませんが時々内心はダークサイドに転落しております でも嫌なことは思うだけにとどめておくのが生きていく上でのルールと心掛けてはいます。人前にさらす言葉には責任が伴いますから。 それはそうと最近、あの家の前を通りにくい。   例の九官鳥、私が近づくと    タスケテ、タスケテ、喰ワレル!!!!  と白目をむいて必死で叫ぶようになりまして。 好きな言葉は動物愛護、しかし座右の銘問答無用  あいつ、ヤキトリにしてやります。 平成24年6月15日 文責 弁護士 菊谷淳子