所用で神戸へ帰って来ました。
母の日でもありますから、久方ぶりに実家にも、と帰ってきましたが、
玄関にはカギがかかり、
新聞も2日ほどたまっています
庭の植木、枯れかけています
新聞記事が頭をよぎります「・・・・訪ねてきた長女が発見」
さっそく隣の人(私がいたころとは違う人が住んでいました)に聞き込み。
「ここに住んでいる夫婦は・・・・」と聞きますと、
「たぶんご夫婦でまたディズニーシーだと思いますよ。」
え? まあ、無事ならいいです。ああそうですか、ありがとうございます。
「昨日もヤ●ザみたいな男性に同じことをしつこく聞かれたけどねえ」
いま何て?
家の中に入らねば。鍵なんか持っていませんが大丈夫。
私、カギを忘れたときには、塀をよじ登りあるものに飛び移り、2階から入っていましたから。
さっそく塀によじ登って・・・・
飛び移るタイミングを見計らっていたところ、何だか人が見ています。
しまった。私、ここの家の娘です、本当です。
でも別居してる子ですから住居侵入は成立しうる。
塀の上で無罪を叫ぶ私
ところで、住居侵入罪(刑法130条前段)の法益(法が保護しようとしているもの)は、住居の平穏です。ですから普段そこで起臥寝食していない、別居中の妻や家出中の子なんかは主体にあたりうるのです。
ですから例えば別居中の妻が夫の留守中に無断で入ることは構成要件には該当します。逆も同じ。さらに言えば家を出た別居中の夫が妻の住む自己所有家屋に浸入した行為でも住居侵入罪の成立を認めた裁判例があります(東京高裁判昭58・1・20)
大切なことは管理者の推定的意思に反するか。
楽しいネズミーランドから呼び戻されたら管理者の意思は・・・・orz
その時携帯にメールが。「ソコニトビウツルノハマタレイ、イマソッチニイク チチ」
見ていた人が近づいてきて、塀の上からご対面。おおおお久しぶりです
よく考えると「ヤ●ザ風」一人心当たりが。彼らの長男、すなわち私の弟です。
数か月ぶりに会ったドラ娘の変わらぬ阿呆ぶりを目の当たりにした両親、
今も下階で何か話し合っています。
家に平穏に入れてもらい、おとなしくネズミのクッキーかじってます。
平成24年5月16日 文責 弁護士菊谷淳子