ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

やまいだれの心

 先日から後頭部に強い痛みがあります。吐き気もしてきました。「後頭部 痛み 吐き気」で検索するとはんぱなく恐ろしい病名が容赦なく出てきます。

 震えながら事務所の医学事典を開いてみます。

 何を読んでも重病に思えます・・・

 楽しい人生でした。

 意を決し、近所の脳神経外科専門医に。

 医師 右足で立って、はいその調子。左足で立って、はいはいいいですよ。ろれつが回っていないのが気になるので、CTとっておきましょう。

 (え?ろれつ・・・・)

 今まではどうしていましたか?

あの・・・・市販薬で・・・・

病院に行くほどではなかったということですね

いや、痛かったんですが、いろいろ面倒なので我慢していました

 さて、こうなる前になんでもっと早く専門家に相談しなかったのか、とよく言われますが、実際、ちょっと痛みが治まったし・・・・とかいろいろ言い訳をしてなかなか病院には行かないものです。実際病院に行くのは面倒だし、おっかないです。

 法律相談でも時々「なんでここまでになる前に」という相談があります。そのなかでも特にもっと早く・・・・というのはたとえば裁判を起こされて本人で受けていたけれど、にっちもさっちもいかなくなっている状態のとき。気持ちよくわかります。私だって病気が進んでからあわてて病院に行って,いきなり手術の日取りを決めたりしています。良く生きてるなあと実感

します。かえって治療費も時間もかかってしまいます。

 でも、本当はいつも思うのですが、医者に行くのに早すぎることはないのです。

 法律相談も早めのほうがいいのです。早すぎることはないのです。

 難しいとは思うのですが。

 普段通りの話し方をろれつが回ってないといわれてしょんぼりしてかえった病の日でした。

  平成24年4月3日   文責 弁護士 菊谷淳子