亜熱帯の夜の夢①
昨年秋、出張で那覇市内のとあるホテルに泊まりました。このホテル値段がリーズナブルなのに食事がおいしくて、いつも利用するお気に入りのホテルなのですが、なんと部屋の鍵はオートロックでなく、内側からドアのぶのまんなかをぽちっと押す仕組みという、昭和の民家トイレレベルのセキュリティーです。
寝ていてふっと目が覚めるとベッドの足もとのほうに、人がぼおっと立っているのが見えます。まあ、太平洋戦争の激戦地ですから。まあ、幽霊もサンタも親戚みたいなもんです。明日10時だし早よ寝よ・・・と寝返りを打ってしばらくして。
どうやら生きている人の気配・・・・・
そうです、鍵をかけ忘れて、生きている人が入ってきたのです。
急に恐ろしくなりました。
ここは日本、正当防衛の要件の厳しいお国。
ああ幽霊でいてくれたら。
何かわけのわからないことを言っているのが聞こえます。
ふと気が付くとこの人、なんか光るもの持ってます
楽しい人生でした。
お香典熱烈歓迎です、ボス。
・・・・と言っても仕方がないので、
おそるおそる起き上がり、こんばんは。と声をかけてみました。(続きます)
平成24年5月1日 文責 弁護士 菊谷淳子