ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

雄弁なニワトリ

家庭裁判所というところは子供連れで来られる方の多い場所でなので、東京家庭裁判所1階の事件窓口には、小さい子向けの絵本なんかがおいてあります。 順番待ちの間、ちょっと手にとって見ていますと、2歳時くらいから10歳児くらいまで各種取りそろっており、少ないながらもそれなりのラインナップでした。

 

 ひよこのぴよちゃんがおかあさんを探し回る「おかあさんどこ?」なんてとてもかわいいです しかし仕事のせいで汚れちまった心で読んでおりますので、絵本もつい深読みしてしまいそうになります

 

 ぴよちゃん、お母さん本当はみつからないんじゃないか(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)

 

 さて、私どもも業務の中でしばしば男女の差というものを実感いたします。 当業界でお仕事をされる方なら、よくごらんになることと思います。妻側から離婚を請求されそれがなぜかわかっていない男性がご自分でお書きになる書面には、たいていこのようなことが書いてあります。

 

俺様は何も悪くない。俺様万歳。突然離婚を請求され俺様がとてもかわいそうだ。俺様ばんざい。誰のおかげでご飯を食べさせてもらっているんだ。俺様ばんざい。妻子を養ってやっている俺様えらい。俺様ばんざい。妻のせいで仕事が手に付かない、俺様ばんざい。仕事やめるよ、それでもいいの。俺様はんざい。俺様のすることに妻の分際で口を出すとはけしからん。俺様ばんざい。うちの親だけ大事にしろ。俺様ばんざい。口答えけしからん。俺様ばんざい。妻の弁護士けしからん。俺様ばんざい。離婚調停けしからん。俺様ばんざい。俺様最高。天上天下唯我独尊

 

あとたいていこのようなこともおっしゃいます。

 

妻のせいで精神的に追い詰められている。自殺してやる。

 

そうですか。

 

いつごろになりそうですか?

 

もし、自分はこんなこと考えたこともないという男性の皆様、お宅は安泰です。

 

もし、うちの旦那と同じ!と思われた女性の皆様、これはもう不治の病ですから当分死ぬような予定のない限りさっさと離婚をされることをおすすめします。

 

さて、ぴよちゃんのおかあさんは見つかりました。

 

でも・・・・•(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)

 

本当におかあさんなんだろうか。

 

汚れちまった心に別の疑惑が湧いてきます。家庭裁判所を信用していないわけではございません。 だってね ぴよちゃんのおかあさんには立派なトサカがありましたので    平成26年10月19日 文責 弁護士 菊谷淳子