ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

季節外れのサンタ②

北ヨーロッパの空港のイミグレにて、係員の「アンニョンハセヨ」に調子を会わせ「アンニョンハセヨ」と答えてしまった私。パスポートを見せると、はい、こちらへ・・・・ 係員は「スパイ発見!」のお手柄を前に、私を完全に不法入国者と決めつけています。 「グッドラック」って声をかけられて思わず手をあげてしまって連れ戻されるっていう映画あったけ。でも兄ちゃん、 んなマヌケなスパイおりませんて(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) 入管 どうして韓国語が話せるアルか   実は私外国語の真似は得意です。そして何カ国語かは完璧に発音できます。スペイン語、英語、スウェーデン語、ロシア語。そして韓国語。もちろん完璧なのは発音だけ。中身は日常会話程度です。 しょうがない、練習中だが・・・・  タモリの四カ国語麻雀の真似をしてみせる・・・・ 余計に怪しむ入管(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) この人と話してもらちがあかないな。 呼び給え上官、カモン親玉 さて、ハーグ条約に日本が批准したという話をどこかで聞いたことのある方はいらっしゃるでしょう。 この条約は国際結婚している夫婦の一方が子供を無断で連れ去って自国に帰国することを規制し、その場合の法的手続の制度を定めるものです。私は、ハーグ条約に日本が批准することには元々反対でした。 そもそも子供には元々の居住地が最適だという発想自体私は賛同できません。その発送の根底にあるのは白人様の理屈です。 我が国の国際結婚の多数派は   ① 日本人女性と白人男性(おそらくその多数は白人の国で生活)   ② 日本人男性とアジア人女性 です そして子供を連れ帰って来ることが予想されるのは圧倒的に①です。 子供を連れ去るのは連れ去る側の経済的基盤や家族・友人などの支援体制、そして言語などのハンデを持っている側で、それは大体において女性です。実際、ハーグ条約で連れ去りが問題となる大多数は母親です。ですから、この条約を批准しても日本人男性には影響はほとんどなく、日本人女性には害になるという不合理な結果を生じることにならないかと考えていました。 が、実際に海外で結婚生活を送っている友人の話を聞き、別の見方について考えさせられるようになりました。すなわち、この条約に批准していなかったことで、居住国の裁判所から日本に合法的に連れてくるための許可がおりなかったケースがあった。ということです。 もっともこの条約、すでに批准していますので、反対だとか今更いう話ではありません。しかし日本での適用が不合理な結果にならないように監視するのが、せめてできる黄色い法律家の役割だと考えています。 さて、待つこと30分、サンタクロースの一歩手前みたいな年配のおっちゃんがニコニコ入ってきました。日本語で、いや関西弁で「すんません、 まあお菓子でもどうぞ。僕日本に留学してたんで日本語で大丈夫やからね」 ありがとう、でもあめちゃんはいらんし。それより早よ出して。乗り継ぎまであと25分、遅れたら恨むよ ふたこと三言話して、おっちゃんは上陸許可をくれました。 しかし・・・ おっちゃんは部下にこう言っていました。(以下菊谷訳) 「日本の西側には映画に出てく日本人とは違う人種がいる大阪という街がある。そこには、ニイハオと言われたらニイハオと返し、勇気ある男より愛嬌のある男を重んじ、100万円のおつりにも100万両と景気をつけて返し、通りすがりの若者に手持ちのキャンディを惜しみなく与える台風のようなレディ達がいる。」 なぬっ(≼◞●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)・・・・ そして私ににこっとわらって、 アナタハ大阪のオバチャンデスネ。 しばいたろかおっさん(◞≼థ≽◟◞౪◟◞≼థ≽◟)    平成26年10月14日 文責 弁護士 菊谷淳子