お仏壇の経机の上にある、あのチリーンという、あれ。
私は、子供のころから大好きでした。 友達と遊ぶより一人で本を読んでいる方が断然楽しかったのですが、 私が子供の頃には自宅にはまだお仏壇がなかったので 仏壇目当てで時々遊びにいくお友達の家がありました。
その家のチリーンは、音の高さ、涼やかさ、そういったもののバランスが絶妙で 音の響きが素晴らしかったのです。 高級なチリーンは少したかめの繊細な音がなります。安物はだいたいレの音。
祖父が亡くなった時、
これで自宅で心ゆくまで連打できる(ლ ^ิ౪^ิ)ლ
とほくそ笑んだ私。
しかしそんな私のよこしまな想いを知らない父は、あっさりとしたセットの仏壇を克ってしまいました。
その付属品のチリーンの音色は安いレの音。
さて、今日は裁判所と趣味の話です。 少し前の話なのですが、現職のとある裁判官がTwitterでご自身が縄でしばられた写真を載せたところ、お裁判所から厳重注意処分を受けたそうです。
この裁判官は業界若手であれば必ず一度はお世話になっている著明な教科書の著者でもあります。実際能力はぬきんでた方で見識も確かです。 そのTwitterには非常に有意義な情報が載ることもあって、わがボスはほぼ毎日彼のTwitterをチェックしています。
そのTwitter に時々まさかの白ブリーフのご自身の写真をアップされますが、つぶやいておられる内容は正気です。
誰や 芸風似てるって思った奴(◞≼☉≽◟◞౪◟◞≼☉≽◟)
裁判官であっても表現の自由はあります。また私生活に干渉されることは許されないはずなのです。 裁判所が個々の裁判官に目を光らせるとするならばそれは「裁判の公正」を害する・あるいは疑わせるような行為に向けられるべきなのです。
彼がもし外国人や同性愛などに対する差別的表現をしていればそれは厳しく叱責をうけるべきでしょう。裁判の公正に対する信頼を著しく損なうからです。 しかしSMは単なる趣味嗜好。人によってはバイオリン、キックボクシング、そういったものとかわりません。それを規制することはかえって裁判所の,、少数者の人権や私生活の自由への姿勢に疑問を投げかけることになるのではと私は危惧しています。
しかも明らかに冗談で載せていらっしゃることは明白。目くじらをたてる方が品がない。 個人的にはおじさんの白ブリーフはちょっとアレなので私はそのTwitterは見ないのですが。
実は今でもお仏壇は気になります。
ですが、 皆さまにお尋ねなのです。どなたでしょうか。
先般、わたくしに「お誕生日おめでとう」とチリーンを送って下さったのは
レの音の・・・(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)
平成28年8月24日 文責 弁護士 菊谷淳子