ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

かるい論争

ストレス解消に、ボスは読書をします。

煮詰まっている起案の合間に、ちょっとした移動時間に。

重い記録と一緒に何冊も本を持ち歩きます。

 

トイレにいく時にも・・・・•(΄◞ิ౪◟ิ‵ )

 

ボスと一緒にトイレ休憩した本はアレな気がする菊谷ですが、 ボスは平気だと譲りません。そこで論争になります。

 

ボス( ◉◞౪◟◉)  大体さ、アンモニアは空気より比重は・・・

 

菊   硫化水素と違って小さいはずです

 

ボス( ◉◞౪◟◉)  ふふん(余裕の笑み) (双方ネットに向かいカタカタ・・・・)

 

ボス    (◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)あっ・・・・

 

 さて、裁判所というところは紛争を解決する公的機関ですが、証拠に基づく事実認定を行うにすぎませんので、正義を実現する機関ではありません。

 まあ、たまに正義・公正に配慮した判断や和解勧告がされるだけです。 和解というものは非常に便利です。ガチで裁判の判決をすれば結論が不当なものになるばあいでも一定の救済を与えることができます。 こういう救済的和解を当事者にさせるときに、一番大切なのは裁判所のポーカーフェイスなのですが、最近、比較的若い右陪席クラスだと、露骨に 人の顔色みるのうざいからオレ裁判官になったんだよな という雰囲気の方がちょっと多い気がします。

 裁判官だって出世のためには上司のそして最高裁判所のご尊顔を必死でよまなければなりませんので、何をいってるんだ、と思いますが、要するに面倒くさい、という態度が見え見えの方がちょっと多いのです。 紛争解決のプロ、というのは判決を書いたり訴訟指揮をすることだけを求められているわけではないのです。

 当事者のその後に配慮するのもプロのはずです。 裁判所は、当事者のその後を知りませんし、興味もありません。 なので、東京地裁では特に、経験を積んでいる人間力のある裁判官にあたったらいいな・・・と祈らざるをえない事件が多々あります。

 

さて、ボスと私の論争で、双方が見いだしたこたえ、それは

 

 アンモニアは空気より比重が小さい。すなわち空気中にふわふわと~ そして・・・

 

 菊  ほら

 

 しかしそんなことで負けるボスではありません。

 

 ボス•( ◉◞౪◟◉) でも大丈夫なんですよ。       

  トイレで歯を磨く人だっているじゃないですか、ボクもそうだし。

 

 菊  お気の毒ですが、それは歯ブラシにもアンモ・・・

 

 そのときです。 歯磨きセットを持って事務員がトイレから戻って・・・・ (◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)•(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)

  真実があえて譲ることは必ずしも正義に反するわけではありません。  

     平成28年5月10日  文責 弁護士 菊谷淳子