ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

幕亜人形私もK

 滅多に連絡をよこさない実家から連絡がありました。

 もしや・・・・•(΄◞ิ౪◟ิ‵ )

 

 93歳になる祖母がおりますので期日表をにらめながら連絡を入れました。 が、両親からの連絡はこういうお問い合わせでした

 

 本当に大学を卒業したか (◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)

 

でも大丈夫。ピアノの上に卒業証書おいてきたし。

 

 さて、大学である教授からひどい評価を受けて単位がとれなかった、あるいは不当に成績がわるかった、とします。単位を認定しろ、とかもっと良い成績のはずだ、ということを裁判で争うことができるか、というと実は最高裁判所の裁判例がありまして、「一般市民法秩序と直接の関係を有するものであることが是認するに足りる特段の事情がない限り、司法審査の対象とならない」と言われています。

 つまり、原則として裁判で争うことはできません。 ある法科大学院で、60歳代の男性教授が、自分の作った司法試験の問題を大層懇ろな個人レッスンで女子生徒に教えた事件が少し前にありました。この事件自体もいろいろと問題があるところですが、この教授は以前から男子学生には良い成績をつけないとか、女子学生にだけ高級なお食事に誘うとか学内で噂があったそうです。

 

 仮に、男子学生や、高級なお食事を断った女子学生がテストで非常に優秀であったにも関わらずこの教授から単位を認定もらえなかったとしても、裁判でその単位認定を争うことはできません。 ロースクールを経て新司法試験を受験する現在の制度で、よく議論されているのは合格者を何人にするかという問題です。

 しかし、こうした不条理不公平な事態を防ぐ方法を誰も検討していません。一発勝負の試験以外でどうすればこういう事態を防げるのか。しかも既に現実に起きていることなのに。 頑張って勉強した人が報われるということは制度の公正さの担保のために不可欠です。単位のためにパンツを脱げる学生ではなく本当に勉強した学生を本当に公正に評価できるシステムを作らないと、質のよい法曹が育たなくなるのではないでしょうか。

 

 さて、実は両親からさらに連絡がありました。 司法試験の合格証がないようだが•(΄◞ิ౪◟ิ‵ )•(΄◞ิ౪◟ิ‵ )・・・・

 

 それはこちらに持って来ております。 でも大丈夫です。私の名前でネット検索しますとね・・・・ あっいや、だめです。

 ネットだけは。

 このブログがでてしまうからです•(΄◞ิ౪◟ิ‵ )・・・・・  

    平成28年3月24日 文責 弁護士 菊谷淳子