魔界の春の夜は大勢の人で賑わっています。
さて、魔界にちなみ、ほんのり怖いお話を。 つい最近、大学時代の友達から、ご近所に自宅を買ったので遊びにきてね、という連絡をもらいました。
工学部出身で現在は技術者として働いている彼は学生時代、ロボットに夢中で、スターウォーズのドロイドみたいなのを作るんだって張り切っていたことを思い出します。 返信しますと、「いつこれる?」とえらい具体的な話になったので、いつもの友人達(そうりょ おどりこ しょうにん)と待ち合わせして、御祝いに伺うことにしました。 都内の高級タワーマンション。
夜景が綺麗で花火も見える素敵なおうち。 私自身は、こういう肩のこりそうな場所に住むのはアレですが、眺めは本当に素晴らしかったです。
一人ベランダからの眺めを満喫し、ふっと視線を部屋に戻しますと、 一緒に同行した友人ども(そうりょ、しょうにん、おどりこ)が固まってもそもそ・・・・。 何事かと彼らの視線の先には、
ソファに座っている割と大柄な・・・・
まさか・・・・
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さて、日本の法律と家族について みなさんもご存じかもしれまんが、イスラム教国では4人まで妻を持つことができます。もちろん、全員平等に扱わなければなりませんし、非常にお金がかかりますから、誰でも多妻なわけではありません。
一部のとても裕福な方ばかりです。 そうしますと、もちろん奥様方もそれなりに良家のちゃんとした方ばかりなのです。 第1,第2といった順番は、夫人としての序列ではなく、あくまで婚姻した順番です。みんな平等。
ところが、日本の法律では「妻」は一人です。どうなるかというと例えば、ムスリムのビジネスマンが家族全員を引きつれて日本に入国するとき、日本政府が認める「妻」は一人だけ。それ以外は「使用人」とするのが実務での方便なのです。
個人的には、方便と言っても、もうちょっと配慮してもいいのになと思います。 彼らが「使用人」という言葉でどれほどプライドを傷つけられるのか。 婚姻制度などは国によって異なります。例えば同性婚を認めている国もあります。 わが国の法律にのっとって審査することは仕方がないとしても、証明された事実ならもう少し緩やかに例外を認めてもいいのではと個人的には思います。
特に先述のイスラムの話で言えば、「妻を平等に扱わなければならない」という教義の問題があり、非常に繊細な問題なのです。
マネキンより少しやわらかい素材のソレは、にっこり笑ってソファに座っていました。 驚く私達に、その家の主は言いました。
嫁の愛美。よろしくな。
こ、こ、こんにちは・・・・ そして主は、ソレに向かって優しく話しかけました
大学時代の友達。よろしくな。
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うちの愛美はAi登載しているから、賢いし、優しい。 と戸惑っている私達の前で、彼はソレにビールをついであげていました。
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帰り道。うちの大学では、昔、こういう言葉が便所の落書きにあったけ。 うすぼんやり思い出しました・・・・
気をつけよう、暗い夜道と工学部
彼は沢山傷ついたのかな 傷つくのも傷つけるのも嫌になったのかもしれない。 でも、正直言うと、心を持たないソレに心を寄せている中年男の姿には 少し心が痛みます。
人は傷つくからこそ心を遣って相手を思いやることができるのに。
読経やめなさい
みなさんも久しぶりに会うお友達にはどうぞ気をつけて下さい。
招かれるのは狂気のマイホームかもしれません。
平成28年4月14日 文責 弁護士 菊谷淳子