最近は電子手帳で期日管理を行っていますが、やはり間違いを防ぐためには紙ベースの「手帳」が役に立ちます。
ただ、手帳には慌てて書きこむことがたまにあって、そういう場合は後で読んで分からなくなることがあります。
ボスの手帳を確認していた事務員が、見慣れない単語を見つけました。
折木 オレキ?
裁判官の名前かな。
本人(⊙◞౪◟⊙)もわかりません。
さて、当事務所のある高田馬場は新宿区で、歌舞伎町はわりと近くです。世界に知られた歓楽街の歌舞伎町には、飲食店、ゲーム店、パチンコ店。風俗店。ありとあらゆる娯楽施設がひしめき合っていて、若い男の子も女の子も沢山働いています。 みんな余所から働きに来ている子達です。
二十代はまだ、ふらっと入ったこの街でもどうにか生きていくことができます。でも。三十代になるとこの街で生き残れるのはほんのわずか。相当の覚悟と実力が必要です。 夜の世界で生きている男の子も女の子も、みんなそんなことは分かっています。いつかは家族を持ちたい、昼の仕事もしてみたい、と考えている子は沢山います。
でもそれは決して簡単ではないのです。彼らを隔てる昼の世界との大きな壁。それはここで手にしてしまう予期せぬ大金だけではないのです。 彼らの多くは高校までは卒業しています。でも2桁・3桁の引き算ができなかったり、割り算ができなかったり。てにおはが間違っている子もいます。
昼の世界ではそういう知識は必要です。そういう生きていくのに本当に必要な基礎学力がまだ足りない子達が沢山いるのです。 どうして学校が、まだ早いうちに気づいてくれなかったのか。どうして生きていくのに必要な知識すら身につけていないのに放置してそのまま卒業させてしまうのか、高校生になってしまえば、今更割り算がわからない。と恥ずかしくて言えなくなってしまいます。
字をとても小さく書く子達も多いのです。それはなぜか。自信がないからです。みんなが知っていることをしらないことが恥ずかしいと思っているからなのです。 いくつからでも勉強できると知って欲しい。100円均一でもドリルは買えます。自分で解くのが難しければ、近くにいる大人に少しずつでも聞いて欲しい。
人が人らしく生きていくために必要なものは知識です。30歳を過ぎていても良いので、知識をどん欲に吸収して欲しい。彼らと話をするとき私はいつもそう願ってやみません。
さて、これが人名なのか。それとも地名なのか。それとも何か重要なキーワードなのか。 カレンダーと首っ引きで考えました。
もしやこれは! 栃木
何年生から始めましょうか•(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)
平成28年3月18日 文責 弁護士 菊谷淳子