ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

父さんの帽子

父は、カツラ疑惑の芸能人を見ると、

 

「( ◉◞౪◟◉) あれ、カツラや」

 

と言います。

 前からそのことはちょっと気になっていました

 

欲しいんかな・・・・•(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)

 

 私学に通い、習い事に励む子供達の教育費にお金をかけるため、両親は本当に節約していました。まったく贅沢をしませんでした。旅行は会社の保養所。行楽地は遊園地ではなく近所の一級河川の河川敷。

 20代の頃から髪が多くはなかった父ですが、カツラはとても高いので諦めていたのだと思います。

 子供の教育費で、すねをかじられまくった父に、おもいっきりおしゃれをして欲しい、 そして私だってちょっと見てみたいな、と思うのです。

帽子の方がいいかな(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)?

 親子ではあっても髪の話はデリケートな質問です。

 

まずは私よりもっと身にしみているであろう関係者の話を聞いてみよう。

 

直ちには影響が出ていない兄弟B 

   えげつない質問するな~(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) 

 

はるか年上に敬礼されたことのある兄弟A

   俺に買うてくれ(◞≼☉≽◟◞౪◟◞≼☉≽◟)  

実家に帰った時意を決して聞いて見ました。 お父さん、かつら使ってみたい?

 

 さて、別居中の父親から子供達への誕生日やクリスマスなどのプレゼントについて 私どもは弁護士ですから、会えない父親側に就くことも、会わせたくない母親側に就くこともありますので、両方の気持ちはわかります。

 事件にもよりますが、私個人の基本的な考えでは、子供に危険がない限り、プレゼント等の交流は子供の心の栄養になることもあると考え、できるだけ実現させたい方向で考えています。

 ただ、時々とても残念に思うのですが、ピントがものすごくずれていたり、ゲーム機など子供がほしがっても与えるには熟考を要する品物をいきなり渡して監護している方の親から嫌がられるケースも散見されます。

 非監護者は子供達と離れている時間が長いこともあるので、無理からぬところもあるとは思います。 しかしそれならばせめて、母親に意向を確認してからにすれば、と思うのですが、そういうできた父親というのは離婚事件においては希です。

 子供に与えるプレゼントはあくまで子供の為を思ってのもの、父としての自己顕示の場ではないのです。 私どもでは離婚事件成立とともに事件終了ではなく、その後の必要な手続きや、毎月の面会交流の設定なども引き続きアフターフォローとして関わっています。当事者間でできる場合はその方がよいのですが、そうでない場合もあるので、お子さんが無事に成長するまではという気持ちからです。

 なので父親側であれば、こそっと先方の意向は確認しますし、母親側であれば子供さんのほしがっているものとして前もって伝えます。

 が、中には、

子供のためかほんまに

と問いたくなるようなアレな品を見ることも残念ながらあります。

 

養育費からプレゼント代金を引いてくれ、というのは論外です

 

子供は親がアレでも成長します。親も成長して欲しいと思います。

 

 ところで、私の問いですが。父は答えました。

 

( ◉◞౪◟◉) かつらはなメンテナンスで月々お金が○○円くらいかかるんや、

シャンプーも高いみたいやし、手入れもたいへんやし、かぶれるやろうからいらん

 

検討することにします・・・・(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)

   平成28年2月26日  文責 弁護士 菊谷淳子