ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

魔界のメリークリスマス1 2015

魔界にクリスマス到来

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渋谷駅の例のお犬さま

 

 ふりしきる忘年会の合間を縫って魔界見物。 たとえ暗い人生にも明かりと輝きが必要です。人工であろうが美しいものは美しい。私はイルミネーションもスパンコールもキラキラするものは大好きです。 010.JPG

 

 さて、キラキラでは困るもののお話を。 最近読めない名前の子供が本当に増えているなと感じます。戸籍謄本には読み仮名は載っていませんので、本当によめません。

 パソコンで一発で変換できない難読文字もよくみかけます。本人が大きくなった時、さぞ不便だろうなと思います。また病院などで名前を間違えられますと命に関わります。しかしこういう名前はまだよいのです。 名の変更は、意味や読み方がアレ等の理由で、社会的に不利益を受ける場合には、裁判所が変更を認めてくれるからです。

 

 でも子供にとって困った名前の変更がいつでも認められるわけではありません。 変更の申立をする際は、いじめられた、周囲に読んでもらえなかった、と如何に社会的に不利益を被っているかをとくとくと説明しなければなりません。

 

 ちょっと古いくらいでは変更は認められません。 たとえば、平成27年生まれの子に「茂(しげる)」とか。(※ 筆者の個人的な偏見に基づいて「ちょっと古い」としているだけです。) 古いかどうかは世代によって評価がわかれるものです。

 ボスは、茂はまだいいんじゃないの?といっていますが、女の子で「トメ」だったらないよね~と言っています。裁判所だって判断できません。 おそらくこういう、ちょっと古い名前、というくらいでは変更は認められません。たぶん、通称名をつけるしかないと思います。

 

 でも私だったら嫌だなあ。 それから、ヒメだの皇帝だの帝王だのいとやんごとなき名前も多く拝見致しますが、中年になった姫様や殿下が、パートの面接の時に恥ずかしいから変えたい、とか後期高齢者になったら老人ホームで虐待されそうだから庶民の名前に変えてくれ、と言ってもたぶんだめです。

  自分ではどうすることもできない人生の不条理を最初から押しつけるような名前をつけないであげて欲しいなあと思います。

  ところで、クリスマスはやはりキラキラがよろしい。 019.JPG 024.JPG

  蒼い蒼い魔界、とても楽しゅうございます。

皆様、メリークリスマス。

   平成27年12月23日 文責 弁護士 菊谷淳子