ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

悩めるサンセット

 どこの国に参りましても、その国の伝統や儀礼は重んじることにしております。都心部にて、ポリネシアの伝統ドリンク、カヴァをいただきます。

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コショウの仲間の木の根を、粉にして水に溶かしてあれやこれやする飲み物です。ノンアルコールで、でも少し酩酊するそうです。

 気持ちが静まるからぜひどうぞと勧められました。私は酔いませんでしたが。 ものすごくいろいろ宣伝される飲み物ですが、はっきりいえます。

 

味は龍角散(΄◞ิ౪◟ิ‵ )

 

しかも男性諸君には不都合があるようですので絶対に飲まないよう警告しておきます。

 

 さて、今回は海にジャングルにと走り回って楽しみ、素朴な地元ライフを楽しみました。 素朴な場所で人間関係や倫理観が素朴かというとそれはまた別です。むしろ想定できない反応が返ってくることもあります。

 

 例えば古来からの重要な命題を投げかけたとします。 「人を殺してはいけないのはなぜか」 この質問に対する素朴な回答は主に二つに分かれます。

 

① そりゃあ あたりまえのことでしょ(΄◞ิ౪◟ิ‵ )

② えっ悪いことなの?( ◉◞౪◟◉)

 

 ②のような人は本当にいます。そういう価値観のある場所、ある場合もあります。 殺してはいけない「人」に「異教徒」や「女性」や「犯罪者」は含まれないという人もいます。 それではもし「人を殺してはいけない」法律の国で、②のような人に、人を殺したことについて反省をさせるには弁護人としてどうしたらいいのでしょうか。 私自身の経験した感想ですが、それは単なる説得ではだめで、弁護人自身が、どうして人を殺してはいけないのか、自分でしっかり考えること、そして②の人の言い分をしっかり聞いてやること、少なくともそれらはふまえてなければならないように思います。

 抽象的な話ですが、それはどの犯罪にも共通しているように思います。

 

 ちなみに私個人的には どちらかというと①より②の立場で  殺すしかない奴も世の中にいる(΄◞ิ౪◟ิ‵ )  と思っていますが、ええ、それはまたの機会に。

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   文責 弁護士 菊谷 淳子