事務所近くの某結婚式場では、本格的なプラネタリウムを利用した満点の星空の下、荘厳な音楽が流れてそれはそれは綺麗なお式ができるそうです。
あかりがつくと急に現実に戻ってしまい、かえって現実がしょぼく見えてしまうんじゃないだろうか。 テレビを見た後の学校の授業が何とも気の抜けた感じがするのと同じで。 とおもうのですが、 主役がいないお葬式にはちょうどいいなあと思い付きました。
満点の星空、静かに流れる読経の声。
そして静かに流れるアナウンス
今、菊谷淳子が旅立ちます。 皆様合掌(⊙◞౪◟⊙)・・・・・
3Dホログラムで、ちょっとしたところに私自身を出現させ、
見える人には見える(´༎ຶ ༎ຶ ༽)
なんていう演出もいいかもしれません。 参列者を飽きさせず、長いお経も苦痛に感じない楽しいお式。
本人も参加したいくらいです。
さて、葬儀費用のお話です。 以前、このブログでも書きましたが、葬儀費用というのは原則として喪主負担で、香典は喪主への贈与となっています。(葬儀費用を遺族同士で話合いの上、遺産から出すことはできます。)
ただ、税務上は、葬儀費用の負担を相続財産から出したことにすることができます。 葬儀費用にはお布施や戒名料も含むことができます。 もっとも、お布施や戒名料は葬儀社に支払う場合もあればお寺に直接納める場合もあります。 お寺の場合は領収証をくれないところもあります。 戒名料はそれなりに高額ですから、これを含めないのはもったいない。 でも、領収証がなくても諦めることはないのです。
お寺の名称・住所、日時、金額をきちんと記録して申告すればだいじょうぶです。 税務署は意外に柔軟です
さて、プラネタリウム葬、いい思いつきなのですが、難点があります。
一つは天涯孤独ですので、葬式を上げてくれる身内がおりません。
二つめは、もっと深刻です。 たぶん110歳くらいまでは死ねない気がするので、 見送ってくれる知り合いが絶滅していることです。
施設のお姉さん二人ぐらいに見送られて はい、2番出棺~ なんて言われてよっこいしょっと旅立つんだろうな、と思っています。
平成29年1月10日 文責 弁護士 菊谷 淳子