氷の国から⑥ 本当の氷の国へ
参謀本部(⊙◞౪◟⊙)(⊙◞౪◟⊙)(⊙◞౪◟⊙)からメールがきました。ラグーンの写真を見たご一行は自分たちも遊びに来たくなったようです。
で、なんとしてでも定住しろとの指令がspan>
FROM 参謀本部(⊙◞౪◟⊙)(⊙◞౪◟⊙)(⊙◞౪◟⊙)/~
件名 <本気出せ>今すぐ使えるアイスランド語<読み適当>
おどりこ Ég fer ekki aftur til Japan aftur もう日本に帰れないの…
しょうにん Vinsamlegast vinna hér ここで働かせて下さい!
そうりょ Er eitthvað að borða? 何か食べるものはありませんか
さて、彼らのメールを見ていると、定住にもいろいろな方向性があるようですが(΄◞ิ౪◟ิ‵ )、一般にある国に外国人が定住するためにはもちろん在留資格が必要です。そしてその資格を得るためには当該国の定める一定の要件を満たす必要があります。
正面突破する方法としては主として当該国の人間と婚姻したり、当該国民の親になったりすること、ビジネス、雇用など、留学などがあります。ビジネスや雇用ではお金がかかったり、資産保有用件や、経歴などの用件が必要となります。世界ランキング200位以内の大学を卒業していること、というトンデモ要件を課している国さえあります。住みやすい国、環境の良い国の要件は非常に厳しい。
それ以外の方法が難民です。語弊があったらすみません。
私はよく考えない人権は大嫌いです。何でもかんでも日本に在留させることを目的とする活動は法律家としてむしろいけないのではないかと考えています。
残念ながら我が国では難民認定自体少ないのですが、それはそもそも日本政府が消極的だということ以外にも、本来どう考えても難民の要件にあたらない「難民」認定申請者も多いことがあるのではと思います。あくまで私見です。ええ、間違ってはいないと思うけれど偏見です。
入管だってマンパワーは限られています。そこにインチキ難民が何度も申請にくれば態度が硬化するのは当たり前です。またか、と。そこに本当に迫害を受けてきた難民が我が国の扉を叩いても、入管には「またか」という思いしかわいてこないのはしょうがないことだと思います。
誰だって自分に相談してきた相談者は何とかしてあげたい。しかし、まてよ。
本来我が国に入国させるべき難民を排除しないように、法律家がインチキ難民の肩を持ってはいけないと思います。弁護士が本当に助けないといけないのは、誰か。法律家である以上、要件にあてはまらないことがどうみてもはっきりしているとき、とりあえずやってみましょうというのではなく、そこは本当は踏みとどまらなければならないことではないか、と私は考えています。あくまで私見です。少数派かもしれませんが、ボスも同じ考えです。
さて私はこれから尊敬する植村直己さんの訪れたグリーンランドへ向かいます。わずかな人間と犬しかおりません。人間にほとんど会わないということの幸せを感じてきます。ちょっとそのまえに、返信。
FROM あそびにん
件名 とっさのアイスランド語
Ég gef alvarlegri líf eftir dauðann
来世から本気出す( ◉◞౪◟◉)
いよいよ北極グリーンランドへ。
尊敬する植村直己さんが訪れた彼の地。
謙虚を装った傲慢、賢明と思い込んでいる軽薄、丁寧を装った罵倒、無意味に執拗な面倒、そういうものに一切無縁の地。
誰にもじゃまされず、人に出会わないという幸せを味わうべく、
通信機器とか世の中とのつながるものはすべておいていきます。
それでは皆様さようなら
平成25年8月28日 文責 弁護士 菊谷淳子