ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

氷の国から③魔女に倍返し

大抵の方はちゃんとしていますが、やはりどの国に行ってもろくでもない方がいらっしゃいます。 特に白人の多い地域で、有色人種イエローは気をつけなければなりません。 レイキャビーックの街を散策していたとき、何人かの人相の大変良くないおばさんグループに強引に呼び止められました。歳の頃は50際前後、しかもその風体が、ここの普通の人たちとはちょっと違う、おまじないかなにかの団体のようでした。まあ、魔女みたいなものです。その中のリーダー格の目つきロンパリのおばさんが、「あなたにここの言葉を是非教えたい」というのです。 どうやら彼女たちは、ろくでもない言葉を私に言わせようとしています。何かまじないをさせたいようで… ところで、ある年齢を過ぎますと女性は性格の醜さや欲深さが、男性は傲慢かどうかが顔に刻まれてしまいます。気づかないのはご本人だけ。 そして時々ですがえげつない人相の方々をお見かけしますのが、東京家庭裁判所でいいますと14階と17階、遺産分割調停のフロアです。 不思議なことに、代理人も大抵依頼者と同じような顔つきをしていることが多いように思います。私も人相には大いに気をつけないといけません。私の依頼者が皆私同様腹黒いと思われては困ります。わがボス(⊙◞౪◟⊙)同様心がけが大切です。 あ、余談ですが、前から不思議だなと思っていることがもう一つあります。これは中川とも意見の一致するところですが。 遺産分割で割と一人勝ちしてしまいまいますと、その後割と不慮の不幸に見舞われる方が私の周りでは何故か多い気がします。それも直接じゃなくて息子さんが無免の車にはねられて…とかいう種類の。職業柄あんまり大きな声で言えないけれど、相続には呪いでもついているのでしょうか。いや、気のせいです。多分。 ふはは。気にしない。気にしない。 …とまあ、依頼者が不幸になったりしないよう、せっかく代理人がつく意味は、バランスのよい上品な解決を依頼者に提案するところにあるのかもしれません。私がそう考えている限りは、本当に強欲な方は私の依頼者にはならないと思いますが、私は強欲な金持ちより、正直で心の優しい方の代理人でいたいと思います。変な厄もらってもいやですもの。 汚い心の染みついた顔は金ではきれいにできませんしね。 ところで魔女の話に戻ります。私、残念なことにおまじないは効かない方です。しかし、アジア人に対する失礼な態度、要是天誅。今日はオフですから堂々と言えます。くたばればばあども。 おとなしくその言葉をまねするふりをして、とっさに目をかっと見開きおばさんの眉間あたりを指さし いくやまいまいおやいかさかさ、やおてはたかやまかかわたはわいくたばればばあ 喝っ!(◞≼◎≽◟◞౪◟◞≼◎≽◟) 説明してやりましたとも。 You know it's a strong SPELL. If you thought about bad things, terrable things happn to you. Be careful HAHAHA(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) こわーいまじないだよ。悪いことを考えてたんなら恐ろしい目に遭いますよ、まあせいぜい注意するこったね。ひひひ(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) おばはんどもはこちらが期待していた以上に本当に震え上がって、半泣きで何度も私に謝罪しました。 その後お通夜みたいな顔して去っていきました。 こういう時黒い髪と黒目がちの目、そしてよく通る声は本当に役に立ちます。 東洋人なめんなよ(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) なんのおまじないかって? 日本の戦前の総理大臣の名前の語呂合わせです(⊙◞౪◟⊙) 魔法なんかありません。呪いは自らの汚い心が招くもの。 平成25年8月21日  文責 弁護士 菊谷 淳子