リンさん
私が卒業した大学では、法学部には卒業論文がありません。
しかし、私の指導教官は卒論を書け、とテーマを提示。
独占禁止法と国際取引法の両方が関係していたので、独占禁止法についてはこの人に聞きなさい、と紹介されたのが、ある大学の院生のリン・シュウメイさんでした。
教えてもらった連絡先は、メルアドだけ。頭をかかえました。
どうやってコミュニケーションをとればいいのだろう
私は当時、全く中国語はわかりませんでした。
しょうがなく、すみませんと、オールひらがなと英訳の2つを用意して、メールを送りました。
2,3か月、一生懸命、メールのやり取りをしました。
リンさんからは、ひらがなだけの日本語でメールが届きました。
てにをはが時々間違っている以外は、ばっちりでした。
そこで、私はご厚意に甘え、オールひらがなでお返事をかきました。
ところで、刑事裁判で、どうして今日はギャラリーがこんなにいるのだろう、と思うことがあります。
それは被告人の名前が女性名にも読めそうなときです。(それ以外ではイロモノです)。
なんで女性の被告人がそんなに人気なのかはわかりませんが、がギャラリーは女性が大好きです。
刑事裁判は公開が原則ですが、これは非公開での不公正な裁判を防ぐ趣旨であって、裁判を、そして被告人を見せ物にするためのものではありません。
被告人にとっては自分が刑務所にはいるのか、そうでないのか、どのくらいはいるのか、人生のかかった大切な瞬間なのです。被告人の家族だってそうです。皆、裁判の日の前日眠れないくらい緊張しているのです。
裁判の公開が決して悪いというわけではありません。ただ、そこの当事者は真剣なのです。傍聴にこられる無関係な方には、そういう場なのだということをせめて心して欲しい、と願います。
最近、指導教官がお近くにいらっしゃいますので、何かと交流がございまして、
時々昔の話しをいたします。
その時にオールひらがなのメールのやり取りの想い出を語りました。
しかし先生、そんなひとを紹介した覚えはないというのです。
え?ええ?ええええ?
家に戻って当時の資料を見てみると、メールの署名が!
●●大学大学院 は●しひ●あき
平成24年10月4日 文責 弁護士 菊谷淳子
<お知らせ>
10月27日 銀座「画空間」にて、短い方菊谷と長い方中川がちょっとした茶話会を行うことになりました。もし、よろしければのぞいてみてください。
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