ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

摩訶不思議の国への旅 その6 笑うせえるすまん

インド摩訶不思議の国 188.jpg インド摩訶不思議の国 119.jpg Jaipurはその昔、ムガール帝国の都があった、宝石と織物の町です。 現在でもインド国内から買い物に来る人がいる、という割合豊かな町です。 ムガール帝国になぜあんなに城があるかというと、占星術に従って引越をしていたからだそうです。てなことで、今でも占星術は盛んだそうで。 ボッサンがしきりに占星術師を勧めます。 ラッキーカラーにかこつけて、ご当地のブルーサファイアを買わせたいのはよくわかるのですが、 ボッサン、ものすごく真面目に勧めます。 どうやらボッサン自身、占いは真面目に信じていらっしゃるようです。 しかしその性格に加えてスピリツアル系とくれば、    ボッサン、ますます嫁のきてが・・・・ とはいうもののボッサンのあまりの真面目ぶりとちょっと面白いネタが拾えるかも、という期待 で、なんだか笑うせーるすまんのような方にお会いしました。 ボッサン、私より真剣に身を乗り出して聴き入っています。 ラッキーカラーはブルー。青い宝石を持つとよいですよ・・・・・やっぱり・・・・ 占いは夢や希望を買うものであり、高価な物品と一緒に買うものではありません。そういうの、霊感商法、っていうんです。  霊感商法の一つの手法として占いなどを用いて、いいことと悪いことを言い、価値の低いもの屋普通の無機物に高額な値段をふっかけて買わせる。  本人が信じて買うのなら問題ないと思われるかも知れません。自由意思で購入しているのなら。しかし、こうした商法が違法であるのは、人間の恐怖、不安、願望に乗じて通常の判断能力を失わせる点にあります。度が過ぎて日本人に偉い高い指輪を買わせたりしているのなら、到底許せないのですが、まあ、そこまででもなさそうです。  インドの人は買い物をする時にこういうのを楽しんでいるところもあるようです。  というのはここjaipurで宝石を買うのは娘の婚礼の準備のため、というのが多く、新生活への期待と不安、縁起担ぎで占い師の元を訪れ、縁起を担いで宝石を購入する、ということはあるようです。       が、私、帰っても同じ生活ですから、  その手には載りませんよ。 朝晩仏様にお祈りすれば開運します。仏様をおもちですか・・・・・    骨壺なら持ってます      中身まだですけど・・・・(平成24年5月6日参照)   しかも頼れる同僚中川から 神仏関係の置物だけは絶対に買ってくるな       と念を押されていますので、仏像と帰国したら     悪運より中川の方が怖いです    聞きたいことはありますか   天上天下唯我独尊、悲しいかな聞きたいこともない。   何にも聞かないのもあれかな。そうだ、アレを聞いておこう。   晩年でいいんですが左うちわの有閑マダムになれますか   その一瞬だけ、本当にその一瞬だけ、笑うせえるすまんは真顔で即答しました。  あなたは仕事を辞めない方が絶対にいいです   晩年まで働かせて下さい、ボス         平成24年7月27日  文責 弁護士菊谷淳子