ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

摩訶不思議の国への旅 その4 数十メートル先の異世界

  ゆく河の水は絶えずしてしかも元の水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて久しくとどまりたるためしなし・・・・と言ったのは室町のブロガー鴨長明ですが、ガンジスの川の流れに乗って上流で家族と別れを告げた死者が流れ着き、岸べで犬がこれを喰らい、その犬が川下の食料品店で・・・・ ・・・・と現世のはかなさをガンジスのほとりで学びたかったのですが、軟弱者ですのでおなかの調子には逆らえずメジャーな観光地巡りです。   インドにはかつてムガール帝国というイスラム教徒の広大な帝国があり、インドの観光名所には当時のお城・廟がたくさんあります。大変合理的で実用性を重んじていたようで、随所随所に計算されつくした実用性と美しさの両立を垣間見ることができます。   ところで、観光名所のゲートを一歩出ると駐車場までのわずかな距離まで物売りやスリ、カッパライがひしめきあいます。そして駐車場の外には、日常の世界が広がります。わずか数十メートルの距離しかない極端な世界ですが両方ともインドの姿です。 DSC_0401.JPG DSC_0416.JPG インド摩訶不思議の国 295.jpg   観光地のゲートを一歩くぐると、自分が外国人で、しかも女性であるという事実を嫌でもつきつけられます。だんだん慣れてはきますが、一回一回緊張はしていますし、怖いと思う事も時にはあります。自分がとてもひ弱な存在に思えます。ここで行方不明になったら、探しようもありません。みなさんさようなら。   熱烈歓迎お香典です、ボス ところで、またしても、観光客に引っ張りだこです。 インド摩訶不思議の国panda 035.JPG 平成24年7月24日 文責 弁護士 菊谷淳子