けしからん花
玄関で鍵を開けようとしたとき、玄関前に写真のような花が一面に咲いているのにふと気が付きました。きれいだな・・・・しかしこの花、どっかでみたような・・・・ 写真にとり、頼れる同僚中川にこれ何に見える、と聞いてみたところ 中川「なにこれ、●シ?」 ・・・・やっぱ、そう思う? 新聞の見出しが躍ります。 「弁護士アヘン栽培 大胆に自宅玄関前で」 ネットに張り付いて二人で必死に調べ・・・・ 中川「 大丈夫よ、」 え、そう、よかっ・・・・ 中川「毎日接見いったげるから♪」 いや、あのう・・・・ ケシとアツミゲシはあへん法で、ハカマオニゲシは麻薬及び向精神薬取締法でそれぞれ取り締り規定が置かれています。 当り前ですが、私も中川も本物のケシの花を見たことは一度もありません。 初めてキノコ狩りをするのに毒キノコと食用キノコを見分けろと言われるくらいの難問です。 万一これが●シの花だったら・・・・そもそも私植えていませんから、犯人性を争います。 しかし、自宅の門の内側で,一面に咲いていると・・・・ 私、犯人性を争いますから、絶対に自白なんかしません。 昔依頼者に教わった魔法の言葉 「知りません、忘れました、言いたくありません」を思い出します。 「住所は」知りません。 「氏名は」忘れました。 「年齢は」言いたくありません。 そうするとガチ否認事件ですから、身体拘束された場合23日間お泊まりコース確定です。 風呂に入れるのは5日に一度、朝から晩まで取調べ、唯一の楽しみであるはずの食事も昼は菓子パン1個と牛乳、読める本は辛気臭い東野圭吾、それでも絶対に自白なんかしてやるもんですか。自白調書を一本もとれないまま故意の立証は困難です。 でも、これは私が自分の無実を確信しているからこそとれる戦法です。客観的事実ですでに犯罪事実が明らかなときまでこのような態度をとると反省していない悪情状として裁判では不利な情状が増えるだけですのでご注意あれ。 しかし頭が痛いのは,私の留守中の期日をどうするか。 そして、誰に弁護を頼むか わがボス井浦謙二は腕は確かです。 普段はとても頼りにしています。 しかしこの種の事件だと 気合いをいれすぎてあへん法の憲法違反とかで争いかねないのです、絶対に頼めません。 そんなところであらそわんとって、先生。 というわけで、必死で確認作業を行い、雑草化した園芸用ポピーが勝手に生えたものだということを確認。 ひなげしの花咲く素敵な我が家です。 平成24年5月11日 文責 弁護士 菊谷淳子