黄金輝く国から⑦よなかの冒険
美しい夕焼けの後は夜が来ます。
熱帯雨林は夜は涼しくなりますが、実は夜が危険です。
昼の蚊が運ぶのはデング熱、夜の蚊が運ぶのはマラリア。
前者は数日間死ぬほどの高熱に苦しむ程度で済みますが、後者は高い確率で死亡し、生存してもたいていが失明したりB型肝炎など重い後遺障害に苦しみます。
タランチュラVSイボガエル (イボガエルがタランチュラを食べようと狙っている)
ボートにのってアマゾンを探検します。小さな舟なので救命胴衣とカメラだけ持参し身軽です。アマゾンの両岸には蛍がびっしりで、写真には移すことができませんが、とてもきれいでした。
もうすぐボリビアとの国境ね~とガイドさん
とそのとき、舟のエンジンを止め、しばらく静寂モード。満点の星と煌めくホタル。
二人ともアマゾンの静寂にしばし憩いを見いだします。
ここまで来て本当によかった (΄◞ิ౪◟ิ‵ ) んだねえ(΄◞ิ౪◟ิ‵ )
ところで、アマゾン河はペルー、ボリビア、ブラジルといろんな国を流れる大河ですが、国際河川ではありません。国際河川というのは複数の国の領土を流れる河川の沿岸の国々が条約を結び、自由に航行できるようになっている河川です。ヨーロッパではドナウ川、ライン川、アジアではメコン川、南米ではラプラタ川などが有名ですが、アマゾンは含まれていません。それは国境に緊張関係があるからです。そしてその緊張関係は旧植民地だったことが少なからず影響しています。旧宗主国が勝手に引いた国境が尾を引いている、ということです。
もしボリビアを越えてしまったら、私達はパスポートを所持していなければなりません。
さて、中川が恐ろしいことに気づきました。
船頭必死でエンジンと格闘中
(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)•(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)
さりげなく~ボリビア方面に流されているようです~
二人して知っている神様全員にお祈りしたことは言うまでもありません。
平成27年4月4日 文責 弁護士 菊谷淳子