ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

魔界のメリークリスマス1 2014

魔界はクリスマス真っ最中です。 046.jpg 天使の様な、は通常良い意味の形容に使われる言葉ですが、中学高校をミッションスクールで過ごした経験から、はっきり言えます。 聖書では、天使はろくな知らせを持って来ません。 その中で世界的に有名なお知らせが、聖母マリアに天使ガブリエルが告げたアレです。 「おめでとう、恵まれた女よ、あなたは男の子を産むであろう。」  普通はこう思うでしょう。 はぁっ?(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟) いやなお知らせは明るく告げるのがコツ、と聖書は教えてくれています。 さて、我が国の民法ではまだ女性に再婚禁止期間が6ヶ月規定されています。もともとこの条文の趣旨は、次の結婚後に生まれた子供の父親が誰かわからなくなるのを防止する、というところにあります。しかし現代では皆様ご存知のとおり、DNA検査で子供の父親は簡単かつ確実に判明します。 誰の子かわからない子供を法律が保護する必要はもうないのです。 そんな時代であることが周知の事実になってもまだこの条文が改正されないのは、本当に合理的な目的だけが趣旨なのか疑問だなと思います。 離婚はそれほど簡単ではありません。妻から離婚を切り出した場合、まずたいていの男は争います。たいてい、無駄な悪あがきなのですが、思い立ってすぐに離婚できるわけではありません。 そしてやっとのことで離婚が成立してその後半年・・・・20代ならまだしも、例えばこれが30代半ばの女性の離婚ですと、次の人生のチャンスをつぶされる、と思えてなりません。 さて、わたくしは忘年会の合間を縫ってせっせとイルミネーションを愉しんでおります。魔界万歳。 005.JPG キリスト教の聖なる夜、もし天使が現れたら、 走って逃げます。   平成26年12月24日  文責 弁護士 菊谷淳子