ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

気になるおまけ

大変偉い元裁判官のご自宅訪問。 さすがはもと裁判官。本当の本好きです。それはもう図書館のように本がいっぱいありました。トイレにまで本がいっぱいでした。 私は、よそ様の本棚大好きで、つい本を手にとって読みたくなるのですが、トイレの本だけは、ちょっど触る気になりません。何か、こう、 何かしみついているような気が(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) するからです。 さて、つくはつくでも執行猶予の話しです。 執行猶予がつくかつかないかぎりぎりの事件の判決言い渡しの日、密かに気にしていることがあります。 傍聴席に検察庁の係の人が2人ほどお越しでないか、ということです。 実は東京地裁では執行猶予がつかない判決が言い渡される場合、予め裁判所から検察庁に連絡が行き検察庁から検事に付き添ってお迎えがスタンバイしに傍聴席に来ている、という都市伝説があります。裁判所が先に検察庁だけに連絡しているかどうか、そこはあくまで都市伝説です。私が修習生の時に聞いた都市伝説です。実際には、検察庁では検察官は「今日はお迎えいるかな~」と一人つぶやいていたのでたぶん都市伝説です。 ちなみに大都市近郊のとある支部では、検察庁がお迎えをだせる曜日が決まっている日があるそうです。なので、第一回公判の終わりの時に、判決言い渡し期日は金曜ね、と言われるとああ実刑・・・とわかってしまう、ということを聞いたことがあります。 しかし、それをわかっていてわざと執行猶予つき判決を金曜に指定し、判決言い渡しの日までしっかり懲りさせよう、という裁判官もいそうだなと思います。 ですから「おまけ」を気にしても結局のところ、結論はわからない。 それでも気になってしまうものです。 さて、帰り際に「面白い本があるから読んでみてね」と先生はどこかに本を取りに行かれました。 戻ってきた先生の手には  ご不浄でお見かけし書物…(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) そこへ奥様。「事務所で召し上がって下さいね」とお土産をすかさずご本と一緒に袋へ・・・・ おおおおお…(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) 気をとりなおして事務所に戻りましたところ、ボス•(⊙◞౪◟⊙)が本を読みながらトイレに向かって歩いているところでした。 気にしてもどうしようもない。身近な書物もすでに汚染されていたようです(◞≼థ≽◟◞౪◟◞≼థ≽◟)    平成26年12月22日  文責 菊谷淳子