ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

ポストとボンビ

当事務所に一番近いスーパーはプリン1個250円という世界最高の物価水準を誇るお成城石井。 私も中川もあまりに寒い日が続きますので、一番近いこの場所にお弁当を買いにでかけます。ここは24時間営業ですが、庶民の私どもが買いものをするには 頃合いをみはからわなければなりません。 さて、スーパーに出かける頃合いは遅めにした方がよいのですが、遺言書を作成する適切な時期は遅きに失する場合があるようです。 遺言書を作るのが遅くなってしまうと非常に問題が生じることがあります。それは時間が経てばたつ程、遺言書を作る能力が失われつつあり、そのことから遺言書の効力を争われる可能性が高くなることです。 せっかく作った遺言書でも、遺言書の効力を争われてしまいますと、例えばすぐに預金を出したりすることができなくなってしまいます。その間、相続人間がうまくいっていないと相続税を支払えなくなって差し押さえられることもあります。 遺言書を作る時期、それはある程度財産を形成し、そこからは大きく変動しないことが予想される時期で、なおかつまだご本人が誰からも文句をつけられない程度に若い時期、というのが一番望ましいのではと私は思います。勿論、本人が後で修正や撤回することは簡単にできますから、別段問題はないのです。 残念ながら、遺言書(いごんしょ)といいますと死期が迫っているときにかくもの、というイメージがあることが、遺言書の作成を遅くさせていることにつながっているのでは、と思います。 死を前にして書くのは遺書。遺言書ではありません。 さて、今日も郵便物をかかえてついでにポストに立ち寄る中川20%オフのお恵み品を物色しに行く菊谷人呼んでポストとボンビ(⊙◞౪◟⊙)(⊙◞౪◟⊙)はお成城石井に向かいます。 かわいそうな私達も老後なんてあっという間にきますので、互いにいろいろ考えています。 ただ、ちょっと話し合わなければならない問題がありまして。 中川はいざという時の成年後見人を私に指定すると言っていますが、 私の遺言の遺言執行者は中川に指定していることです。     平成26年2月17日  文責 弁護士 菊谷淳子