凍えるおもてなし
東南アジアでは冷房が最高のおもてなしです。
どこにいっても割と冷房が効いていて、寒い思いをいたします。
そんななか新しくできた植物園の温室があるというのでいそいそとでかけました。
赤道直下で温室?
おかしいと思わなければならなかったのです。
中にはいりますとそれはもう極上の冷え冷えでした
中は熱帯の植物が植わっていて南国感まんまんですが、
サボテンとかバオバブも震えてそうです
寒い、ほんとに寒い。
写真ではお伝えできないのが残念です。
不幸は寒い、ひもじい、死にたいの順番にくるんでしたっけ…
そして凍えきった私がたどりついたのはまさかのこのトレイル!
ここまできてしまったことを激しく後悔しているのに一方通行
人生と同じです
気失いそうでしたが、通りかかった親切な台湾人に手を引いてもらってなんとか渡りました。謝謝!
証拠写真
ここのエスカレーターとかやたらと高いところから設置されていたりしてどうも前から恐怖な場所が多いなと思っていましたが、この高さを平気で持ってくるとは…
人口のほとんどが高層住宅に居住し続けているシンガポーリアンには何でもないようです
さて、刑事裁判では判決言い渡しの最後に裁判官の説諭というのがあります。
これは「二度とこういうことをしないように」ということを裁判官自らの言葉で被告人に伝えるものです。
大抵の被告人は、判決主文にしか興味はありません。
ですから、執行猶予がつくのか、実刑でも何年なのか、主文で言い渡されてしまったあとは他の言葉が耳に入らないことも多々あります
大抵の裁判官は、そういう事情を知っていますから、結構適当にさらっと説諭を終えます。
長い方がいいかというとそうではありません。内容がとても大切です。私が修習していたころ、延々と説諭をする裁判官がいました。しかし残念なことに彼の説諭は心に響かないと有名でした。得意げに薄っぺらい説諭を垂れ流す彼の姿は見ているのも恥ずかしく、たまりかねた最高裁が暗殺者でも差し向けないかと期待するほどでした。
刑事事件は不幸の集大成です。
被告人がその犯罪に至った経緯、そこまでにいたる生い立ち、家庭環境、本人にもどうしようもない事情があることが多いのです。ですから、単に被害者のことを考えろとか、家族の事を考えろというのは、反発事招けども、反省につながることはないのです。
被告人の心からの反省を促すのは、あなたにも大変な事情があったのですね、という理解です。
そういう理解をもし短い言葉でも裁判官が示すことができたなら、10回に一回くらいは、被告人に本当の反省を促せるのでは、と思います。
ちなみにそういう説諭をなさる裁判官も時々はいらっしゃいます。
裁判所のできる、再犯防止への最後の処置なのです。
さて、さすが夜の楽しみ方を知っている国です。
不幸はぱあっとふっとばすにかぎります。
平成26年1月3日 文責 弁護士 菊谷淳子