ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

至高のおもてなし

ボス(⊙◞౪◟⊙)と一緒にとある老人施設に行ったときのことです。 その日お会いしたのは、認知症でも比較的ご自身で身の回りはできる、そういう状態の方でした。 自室にお招きいただき、どうぞ、とお茶まで淹れていただきました。ご丁寧にありがとうございます。気持ちは嬉しいです。出された物はいただき… はっ!(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟) 濃いビリジアン色。ああこの色。見たことあります。 昭和生まれの老金魚金さんの水槽の…(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) お気持ちだけで…(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) 頼りのボス(⊙◞౪◟⊙)はつぶやきました。 大丈夫、傷害保険にはいってますから… ?(◞≼థ≽◟◞౪◟◞≼థ≽◟) さて、気持ち、のお話です。 民事で訴えられる人のことを「被告」と言います。本当に時々なのですが「俺を被告呼ばわりするなんてゆるせん」と相談時におっしゃる方が時々いらっしゃいます。 刑事事件でいう「被告人」とは違う言葉ですが、おそらくそのようなイメージを持たれているのではと思います。そういえばよく有名な刑事事件の報道などで「○○被告」と言っているようですが、あれば間違いです。何であんな間違いがずっと続いているのか不思議ですが。 「被告」とは民事事件で訴訟を提起された側の単なる呼び名です。 しかも第一審限り。控訴審へ行きますと「被控訴人」とどことなくもっとどろどろした名前で呼んでもらえます。 裁判で使う当事者の呼び名にはこの外に調停などで「申立人」「相手方」、保全事件などでは「債権者」債務者」などと言うものがあります。単なる呼び名なのです。 しかも「原告」と「被告」の立場は対等で、どちらになってもおかしくないのです。 例えばAさんが交通事故の被害者だとします。そしてBさんに対して損害賠償請求権を持ったとします。 通常はAさんが「原告」として損害賠償請求訴訟をBさんに対して起こす側になります。 ところが、BさんがAさんから訴えられて「被告」になることがあります。 Bさん側の提案にAさんが法外な金額をふっかけた場合、Bさんが債務不存在確認訴訟を起こすことがあるのです。 ですから「訴えられる」ということが必ずしも「非がある」という意味ではありませんし、その立場はどちらにもなりうるのです。 さて、おもてなしの気持ちはありがたく頂戴するのが旨の私、 特効 、いや、意を決してそのおちゃいただきました。 なんとも言えない青いような黒いような味がしました。 でも私のおなかは大丈夫でした。 帰りにボスと街でラーメンを食べました。ボスはおいしいおいしいと言ってご機嫌でたべていました。 そのうしろでお年寄り2人のとんでもない会話が聞こえてきました。 戦後間もない頃かなあ、このあたり一帯で猫のラーメンがはやったなあ。 ああ、そうそうあぶらのつぶが同じ大きさで、肉がピンクで あれ、おいしかったね… きれいなピンク色のチャーシューをたべていたボス(⊙◞౪◟⊙)の箸が止まりました。 先生大丈夫です、きっと大丈夫です。 21世紀に入ってますから…(⊙◞౪◟⊙)     平成25年12月2日 文責 弁護士 菊谷淳子