ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

鳶は鷹を選べるか

弟の携帯電話に「番長」という登録名がありました。 私も決して逆らえない女性です(΄◞ิ౪◟ิ‵) 自由かつ大胆不敵、ユニークな発想と鋭い直感を持つその人の理想は、「ながくつしたのピッピ」で、娘には自分以上の自由人、かつ能力のある人に育ってほしいと願いました。 残念ながら娘は母親ほどの才能はありませんでしたが、期待に応え、放浪癖だけしっかり身につけて育ち、いい歳になっても、入管税関と闘いながら冒険を繰り返しています。 それ以外の期待はたいてい裏切りました 鳶は鷹を選べなかったのです。 さて、世間一般で事件を起こしたり何か人に迷惑をかけたりするような子供が出てきますと、その子供が成人していてもその親まで非難の対象となることがよくあります。 その子供を育てたから、というだけの理由で。 特に刑事裁判の中では、親まで犯罪者扱いされることも大いにあります。 私はそれはとても残酷なことではないかと考えています。どうしてかといいますと、 どんな不遇な家庭環境からでも立派に育つ人物 がいるのなら どんな立派な親に育てられても 変なアレ•(΄◞ิ౪◟ิ‵ )になっちまう人間いるはずじゃないかと思うのです。 親子で能力や個性が似ることはありますが、性格は必ずしも似るとは限らないのです。 鳶は鷹になる子だけを選べません。 あるいは鷹の子がすずめかもしれません。 だから、子供が変なアレになってしまっても、それはすべて親のせいとは限らないんじゃないだろうか、と私は思うのです。不幸にして変な子供を持ってしまった親を、責めるのは非常に酷に思えます。 ところで、弟の携帯にはもう一つ、 「小番長」というのも登録されていました。それについては、 近々事情聴取を(◞≼◎≽◟◞౪◟◞≼◎≽◟)  平成25年5月24日  文責 弁護士 菊谷淳子