白銀の森をぬけて
ちょびっとしか雪が降らなかった東京を後にし、白銀のトンネルを何回もくぐって小さな病院へ向かいました。
寒がりですが雪は大好きですので、もう狂喜乱舞しております。
大変不思議なことにわがボスも頼れる同僚中川も、雨の降りそうな日にちゃんと傘を持ち歩いております。
私は天気予報をニュースのおまけの占い程度にしか思ってないので 、ƪ(΄◞ิ◟ิ‵)ʃ、
雨が降ったら
運が悪かったなと思って走って帰ります。
その天気予報で東京に大雪が降るという予報が外れたという苦情の電話が多々あったそうです。天気予報ごときで苦情が来るなんて、文明国は恐ろしい
さて、法律相談の際にもどのくらいの期間がかかるか、勝敗の見通しはどうか、と聞かれることがよくあります。
法律相談の時点でももちろん相談者の持ってこられた証拠を精査はしますが、相手の持っている証拠や相手の態度次第でかかる時間も見通しもかなり変わってきます。
とはいっても時間がどれくらいかかるか、ということくらいでしたら経験から大体一般的に…とお答えすることは一応可能です。
問題は結果の見通しについてどこまで厳しい見通しを説明できるか…ということです。
弁護士としては、できるだけ厳しい見通しを最初からご説明したほうがよいに決まっていますが、あんまりやりすぎると相談者が非常に落ち込んでしまいます。
弁護士だって目の前の相談者にがっかりされるのは正直なところつらいものです。できれば希望をもって帰ってほしいと思うのは人情。
でも、私が修習時代にお世話になった弁護士の神様は、いつも大変厳しい見通しを説明される方で、相談者も落ち込んで帰られる方がすくなくありませんでした。しかし、そこは神様、ちゃんと一定のフォローはなさっていました。実際神様が厳しかったのは非常に慎重だったからです。
嫌なことをちゃんと伝えることから逃げない、ということは大切だとつくづく学びました。
そしてどこまで厳しい説明を相談者にできるかということは、その弁護士の力量・人生経験・人格・そして相談者からの信頼という目に見えない実力が問われるところだと思います。
神様だからこそできたこと。神様に実力も人生経験もはるかに及ばない私が、同じことをするためには、それなりの心がまえが必要です。
天気予報の忠告をもちろん聞いてなかった私。
吹雪で通行止め、帰りの足がありません。
院長、スコップありませんか?
院長 雪かきしてもちょっと間に合わないと…
まさか。えへへ…
憧れのかまくら作りのチャンス到来(΄◞ิ౪◟ิ‵ )
平成25年2月10日 文責 弁護士 菊谷淳子