魔界の中で私が一番思い入れのある場所は、新宿でも渋谷でも銀座でもなく、六本木です。
ここには修習時代に大変お世話になった神様がいらっしゃいます。
神様は、半年間だけ猛勉強して2番の成績で司法試験に合格された、とか最高裁判所が足しげく任官詣でに来ている、とか、ヘビースモーカーであるとか、修習生がやせほそった、とか震えあがる伝説を数多く持つ稀代の秀才でした。
でも、初めてお会いした際、
あほさかげんは３分で見抜かれる
と一目でわかりましたので、私は大変安心して修習することができました。
神様は私の大学の先輩にあたる、これがちょっと納得いかなかったようで、
同じ大学って書くな～とおっしゃっておられました。ではこのように書きます。
神様 ●●大学卒
菊谷 奇跡の●●大学卒
神様これ聞いて無言でした。
神様に一回だけ起案をほめられたことは、子々孫々まで執念深く自慢する予定です。
マサイの戦士に「お前、目いいな」とほめられた時以来の嬉しい出来事でしたから。
ただ、女性の修習生を受け入れるのは初めてだった神様のお言葉で、ちょっとよくわからないのは
「紀子様みたいのがきたらどうしよう・・・・と思てたんやけどな、
そうでないのがきてよかった」
(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)？
この坂の先に神様がいらっしゃるので
落ち込んだ時は時々ここにきて東京タワー眺めながらコップ酒飲んでます。
平成２４年１２月２２日 文責 弁護士 菊谷淳子
