ラストクリスマス 2
家庭教師をしていた学生のころ、例のお楽しみ通信欄にこの時期、時々現れる難問に頭を抱えていました。
サンタさんにあったことはありますか
狙ったことはありますよ (`◉◞౪◟◉)
北欧のサンタクロース伝説は信賞必罰です。
よい子には金貨を、悪い子には鞭を、
初めて聞いた時は、すでに4歳。
来し方4年すでに金貨は望めないことは明白だったので、
寝る前に戸締まりを厳重に確認し、
アイアンを抱え夜を明かしました。
さて、子供の世界が純粋とか言っている 脳天気な 大人のファンタジーには残念なお知らせなのですが、子供は残酷です。
少年兵が世界でも類を見ない残酷さを持っている事がその1番の証明です。
何故子供が残酷なのか、それは、経験がないから、なのです。
良くも悪くも大人には経験があるため、相手に対し憐憫の情を催すことができます。残酷すぎる行為には躊躇することもあるのです。
しかし、こどもにはそれはできません。躊躇なく殺せます。
ところで大人が大人の腕に火傷をさせれば間違いなく傷害罪です。民事なら損害賠償ものです。
しかし,子供が子供の腕に火傷を何カ所もさせても、いじめ,悪ふざけ、出終わってしまう可能性があります。
子供は残酷ですから相手が死ぬ事すら躊躇しません。
さらに残念なお知らせですが、我が国の民事裁判はいじめには大変寛容です。
サンタだ、クリスマスだという前に,お父さんとお母さん、子どもたちの腕や胴体、体に傷がないかちゃんとよく見て下さい。
学校の先生に文句言う前に、法律相談に来て下さい。警察にも行って下さい。
外の大人でないと救えません。
躊躇できない残酷さの前に、大切なものを失う前に。
さて、せっかくの異国のクリスマス、間抜けさの極みがホテル隣のこの建物にありました。
関西の名門、スーパー玉出を思い出します。
この建物の正体は
赤いトンネルを救急車が何回もくぐって入っていきました
なんだか、こう、
帰ってこれないような気がします
今年は、北の大地の端っこの美しいツリーを見に行く予定ですが、
疑っているわけではありませんが、なんだか今年も笑いの神様に恵まれそうな感じがします。
平成24年12月21日 文責 弁護士 菊谷淳子