ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

おもちゃのマーチ 2 モグラの場合

僕はドイツ生まれ。 ものすごく昔、ルフトハンザの機内販売から当時小学生だったの父に連れてこられました。 DSC_0546.JPG は当時、「オズの魔法使い」に夢中でした。 家じゅうのぬいぐるみに変な穴があいているのを見て、 正直僕は恐怖にかられました。 なるべく、と目を合わせないように、 にかかわらないように、 机や棚の隅っこに隠れ、ひっそりと生きてきました。 オズの魔法使いは、 心臓を欲しがるブリキの樵には、胸にざっくり穴をあけておがくずで作った心臓を 脳みそを欲しがるかかしには、頭をほじくり返して脳みそを、 勇気を欲しがるライオンには、あやしげなお薬を、飲ませ治療を施しますよね、 Kはその部分に夢中でした。 はその後 河童に夢中になったので、僕は難を逃れ、 去年からKの職場で電話番しています。 今でもKは時々、医学書読んでます。 Kの職場はこういう物騒な本がたくさんあるので、僕は正直、気が気じゃありません。 ところで、Kがよく調べているのは、最新の医療水準ではなくて、事件当時の医療水準です。 事件当時、その治療法がすでに知られていたのか、その薬の禁忌が知られていたか、ということが重要なので、最先端の医療では困るんです。 でも最先端よりむしろ平成●●年当時、とかがなかなか難しいらしいです。 Kがときどき、縫合処置の本を見ながらやってみたそうな顔をしているのは、僕だけじゃなく、Kのボスも怯えているようですが・・・・ 今ですか?幸せかって? 本格的なことを考えると不幸になりますから DSC_0543.JPG Kのボスにこれなんだっけペンギン?と3回言われましたが、平気です。 平成24年12月11日 文責 弁護士 菊谷淳子