ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

手に届く宇宙

  宇宙旅行会社Virgin Galactic社の宇宙旅行は予約100名までいっぱいだそうです。 1500万円もするのに。 星とか天文とか全く興味はないのですが、 観光は大好きですので 60歳になったら宇宙旅行に行きたいと狙っています。  ところで、宇宙は広大だとか無限だとか言いますが、実はそうではありません。  手の届く宇宙は割とせせこましい話でいっぱいです。  宇宙空間を利用して軍事演習・通信事業を行う国も1つや2つではなくなりましたから、それぞれにルールを決めなければなりません。  昔からある大まかなルールとして宇宙条約(1967年発効)という条約があります。各国の研究を自由化し、天体を領土として保有することを禁止し、平和利用を義務付け、他国に迷惑をかけた打ち上げには打ち上げ国の無過失責任を認めるというルールが規定されています。宇宙に関してはこのほかにも細かい条約がいくつも締結されています。  ところで、条約は署名しても批准されなければそれぞれの国に対する効力を発揮しません。批准とは既に署名がなされた条約に拘束されることを国家が最終的に決定する手続きのことを言います。  具体的には議会の同意、元首の認証、批准書の交換や寄託等が必要で、手続きは煩雑です。拘束されるわけですから、慎重に吟味してくださいねということなのです。  条約には批准までしなければならないものも多くあります。人類にとって本来普遍的であるべき条約、たとえば集団的殺害を禁じるジェノサイド条約などは批准まで要求します。  ちなみに、ジェノサイド条約には日本は批准していません。  前述の宇宙条約も、アフリカの方の多くの国がまだ署名しかしていないことは気になります。  さて、私が60歳になるころには宇宙旅行も安くなっているはずです。携帯電話だって国内航空運賃だってお値段うんと下がりましたもの、きっと大丈夫。ただ唯一の心配は体力です。健康診断には力が入ります。  で、とりあえず、今自宅で地球を眺めています。絶景かな。   keyakilaw-2012-11-14T11 18 23-1.JPG 1500円の宇宙旅行です     平成24年11月14日  文責 弁護士 菊谷淳子