輝く我が名ぞ
通勤途中毎日出会う、無礼なアホウドリ(H24.6.15「鳥」参照)とも最近は非常に友好的です。
最近は私のまねをしてよく歌ってくれます。
・・・・颯爽と・・・・麗しく♪
阪神地方では冠婚葬祭でも時々耳にする誰でも知っている有名な曲です。
ところで、弁護士がお引き受けする仕事には、訴訟だけではなく、交渉で紛争を解決する場合もあります。訴訟には時間がかかるというイメージがありますし、ある地域、ある社会、ある人間関係の下では「裁判沙汰」を避けたいという場合もありますから、交渉のほうが適している事件も結構あります。また、交渉で解決してしまう事件も結構あります。
交渉といっても、対等なお話しあいばかりではなく、こちらが当事者に代わってお詫びにいかなければならない場合もあります。そういうときはこちらから出向くわけですが、正直なところ、やはり緊張します。
お詫びの気持ちがきちんと伝わるだろうか、円満に解決できるだろうか、話をしてくれるだろうか、いろんなことを考え、足取りも重くなります。
まして、相手の陣地に向かうわけですから緊張感は倍増です。
ベテランのボスでもやはり緊張しています。
人と向き合う作業には、こちらの人としての力も問われます。むしろ、これまでの人生経験、人間性、そういったものしか役に立ちません。起案の成績がどうだった、とか素晴らしい経歴(そんなものはありませんが)がどうか、とか、そういうものは全く役に立ちません。これまでの人生で何を見てきたか、どういうことを考えてきたか、人を思いやる力があるか、そういうところが問われている作業に思います。
そういう重い作業とわかってきますと、未熟な私などがしてもよいのか、と悩むこともありますが、若輩は若輩、「一生懸命対話する」しかないかなと思います。
それにしても相手の陣地に向かう時は緊張します。
ところで、東京でこの歌を歌うのは、アラブで賛美歌を歌うようなものだと注意されたことがあります。本当かどうかわかりませんが、
彼女の飼い主が熱烈な巨人ファンでないことを祈ります。
平成24年10月9日 文責 弁護士 菊谷淳子