ほのかな恐怖世界 第1夜廃屋に潜むもの その壱
頼れる同僚にして最高の遊び仕事仲間の中川がお休みをいただいておりまして、何か心もとない一週間を過ごしております。
世間はお盆。
先生、肝試ししましょうよ
・・・と言いますと、わがボス井浦謙二、季節がら怖い話をかけと言います。
しかし丑三つ時も、こう毎日事務所におりますと全然怖くありません。こういう物騒な仕事してますから、幽霊より人間が怖いことも日頃から身にしみております。でも、節電の夏、省エネの夏。怖くない怖い話をしばらくお話ししたいと思います。
ある家屋の中のようすをボスと2人で確認しに行った時のことです。
その日、ボスと私は別件でお食事会に参加するついでにその物件に立ち寄りました。すでに夕刻。私もボスもピカピカの一丁羅です。あ、立ち入りは適法です。あしからず
しかし物件は私たちが想像していたよりもはるかにボロボロの廃屋で、それはそれはひどい有様でした。2人ともこれ以上ないくらいのつま先立ちで口を押さえて入ります。
菊谷、常備のサロンパスをすかさずマスクに貼り付けます。
蜘蛛の巣がはり、カビが生え、水滴が落ちてきます(涙目)
おおおお仏壇もそのまま放置
予期せずして心霊スポット探訪
電気なんかついていませんから真っ暗の中を手さぐりで進みます。隣の部屋に一足早く入ったのはボス。その時です
どさっ
そして普段冷静なボスの
うわあという悲鳴(つづく)
平成24年8月13日 文責 弁護士 菊谷淳子