ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

魔界のメリークリスマス 2017

魔界は今年もブルークリスマス

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汐留も六本木も渋谷も真っ青なクリスマス全開です。

個人的には年末年始も大忙しなので、クリスマスも師走の一部でしかないのですが、信じてる神様や思想信条関係なく、クリスマスは心浮き立つものです。

 

さて思想信条がらみのお話です。 先日、事件時に19歳だった元少年の死刑囚の死刑が執行されたこと日弁連が、抗議声明をだしていました。

日弁連(日本弁護士連合会)というのは強制加入団体で、わが国で弁護士として仕事をする時には必ず加入し年貢をおさめなければなりません。本来は弁護士の仕事をしやすくしたり、弁護士の監督を行ったりする団体です。 死刑は人の被る権利制限の最たるもの。弁護士である以上、人権を守りたい、という思いがあることはよくわかります。

  しかし、個々の弁護士にも思想良心の自由はあり、弁護士すべてが死刑制度反対、というわけではないのです。個々の弁護士の思想良心の自由は保障されなくてよいのでしょうか。 さらに死刑の執行は法の執行です。行政府が司法府の判断に従い、粛々と執行を行うことは憲法上何ら問題はありません。これは立法の問題。国民のみなさんの議論の問題なのです。

  刑事手続上の人権擁護にはもっと問題がたくさんあります。ですから全ての弁護士から賛成してもらえる主張をしていただけたらなあと思う次第です。

  一例を申し上げましょう。

   検察庁、証拠はFAXで送ってこい (現在 弁護側の証拠は検察庁へはFAXで送らなければなりませんが弁護側は一々検察庁に謄写に行かなければなりません。弁護活動には著しく支障を来しているのです)とか。

  これこそ弁護士だからこそ主張すべき人権擁護なのではないかと私は思うのです。 ちなみに本筋とは違いますが、執行された死刑囚が起こしたのがどんな事件だったのか。 興味のある方は市川一家殺害事件でググって下さい。

私見ですが、この被告人のどこに、死刑を躊躇する事情があるのかわかりません。 039.JPG

さて、私は専らブルークリスマス通過中なのですが

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メリークリスマス。皆様のお幸せを祈っています。

    平成29年12月24日 文責 弁護士 菊谷淳子