ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

鉄仮面のこころ

友人夫婦の4歳の息子R介は、ニラカナイの戦士、琉神マブヤーが大好きです。

この琉神マブヤーは大人目線でみてもなかなか面白いご当地戦士で、衣装のクオリティの高さ、ご当地の歴史を踏まえた意外に奥深い設定、ハゴーと叫ぶゆるくてかわいい悪役、古民家でほたえているようにしか見えない牧歌的戦闘シーン、 何より、戦士の昼の仕事が県庁職員 って 萌え要素盛りだくさんで、実は私もかなりはまっています。

  が、R介の容赦ない両親は、私のことをそれ以上の戦士だと教え込んでいるので、それ以上の戦士のふりをしなければなりません。

切り札はあります(ლ ^ิ౪^ิ)ლ

 

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どうみても悪役にしか見えないのが難点です

 

  さて、神奈川県で9人もの方が亡くなられた事件で、不思議だなと思う事があります。

  それは被害者の方々の顔写真が新聞に載っていたことです。

  確か弁護士を通じて、被害者遺族が写真や個人情報を載せないで欲しいとおっしゃっていたはず・・・ で、ネットで見ていますと「苦渋の末」載せた新聞の記者はこのように言っていました 「被害者も生身の人間であることを示し、より事件の悲惨さを伝えこいう事件が起こらないように」

 

  こういう一種猟奇的事件がそんなことで減るもんですか。

 

  プライバシー権というのは憲法13条の幸福追求権に含まれると解釈されています。他方、新聞記者が記事を書く権利は憲法21条の表現の自由表現の自由があるからと言って何でも書いて良いというわけではありません。他者のプライバシー権からくる内在的な制約があります。

  そもそも表現の自由というのは、表現行為に制約を課さないことで国民が政治に対する反論ができるようにするために規定された自由権です。議論を尽くし、議会制民主主義を全うできるようにすることがその目的です。

  政治的言論に関係のない単なる社会的事件についてはやはりプライバシーの尊重の方が優先されるのは当然ではないでしょうか。 個人のプライバシーは本当に重要な権利です。一旦侵害されれば回復がなかなか困難だからです。

  被害者の方達の周囲は顔写真と名前の公表で、あの子だ、と気付くでしょう、 身近な人達から好奇の眼にさらされることは本当に耐え難いことです。つらいだろなと思います。

  えっ私ですか?

 どこぞの密林で行方不明になった時はちょっと修正した写真を使ってもらうことにしています。

  ええ、28歳位の時の藤原紀香さんの写真を修正したやつです・・・・•(꒪່౪ ꒪່ )

 

  さて、秘蔵のマスクとマントをつけ、R介に回し蹴りの稽古を付けるため一緒に公園に赴いたわけですが、この公園、裁判所に近い。そういう場所は法律事務所が密集しているのです。

  ということは。 平日にこんなところでうろうろしますとね相手方代理人という本物の敵に遭遇してしまう可能性が少なからずあるのです ですが、ま、お面つけてるし(΄◞ิ౪◟ิ‵ )

  そんなことを考えていますと、不運にもおまわりさんに呼び止められるものです。

「この子とはどういうご関係ですか」「マスク外してください」「身分証は」 マントとマスクしか持ってないので、こまったな・・・ むしろ知っている顔を必死でさがすはめに・・・ハゴー(΄◞ิ౪◟ิ‵ )

    平成29年11月14日 文責 弁護士 菊谷淳子