ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

戦士のタスク

表の仕事は一応シリアスなんですが、4歳のR介に会うときはニライカナイからまじむん退治に来た本物の戦士ということになっていて、戦士の仕事があります。

  ※まじむん・・奄美・沖縄地方の悪霊(というか妖怪?)のこと。

  実は事前に送られてきたR介の両親からの今回の指令メールは、 ①青い野菜を食べること ②おともだちに鼻くそをつけないこと ③ツをちゃんと発音できるようになること ④ひらがなを全部かけるようになること

 

 (◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)

 

6時間では到底無理な過大な要求です。

 

 さて、使用者が被用者に過大な指示を与えることがパワハラになり得るということは容易に想像が付くと思いますが、過小な指示(要求)はどうでしょうか。 過小な要求というのは、正当な目的無く能力や経験とかけ離れた業務を命令すること言います。その最たるものが仕事を与えないことです。開発技術をしていた人に倉庫番をさせたりする、ということをイメージして頂ければと思います。

  ここまで書きますとおわかりかと思いますが、過小な要求もパワハラにあたることがあります。 こういう要求がどうして発生するか、目的は「やめさせたい」というところから来ることが多いからです。

  裁判例にも、旅館の客室係(仲居)として勤務していた女性に厨房洗い場係を命じたことを不法行為と認定したもの(神戸地裁判決平14.10.30)、営業部から倉庫係への配置転換と降格の無効を認めたもの(大阪高裁平成25年4月25日判決 労働判例1072号19頁)があります。

 

 R介と一緒にテレビを見ていて気がついたのですが、R介の暮らしている町には、琉神マブヤーというニラカナイから来た戦士がちゃんといるのです。しかし琉神マブヤーはR介にニガナを食べさせたりしません。そのためR介の両親は、本物は別にいるんだ、と教え込んだらしい。

  本当のまじむんはR介の両親です、きっと(΄◞ิ౪◟ิ‵ )

でも、戦士ですもの。

 

ご期待に添う仕事はしますよ。(꒪່౪ ꒪່ )ひひ

 

  R介はまじむんと戦える戦士になるために青い野菜をちゃんと食べ、鼻くそをつけられる恐怖を味わって反省し、まじむんに喰われないようにツをちゃんと発音できるようになり、せんしからのしれいしょをよむためにひっしでひらがなをれんしゅうしました。

ミッションコンプリート

 

請求書出さなくっちゃ(꒪່౪ ꒪່ )♪

    平成29年11月8日 文責 弁護士 菊谷淳子