ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

悟りのお茶

御年97歳の老貴婦人の家を訪問しました。 一人暮らしをされていますが、生活の乱れはなく、整然と片付いたお部屋。 貴婦人はいそいそと台所に立たれました。

「温かいお茶をいれますわね」

「おかまいなく」と言うのが社交辞令なのでしょうが、 その日はとても寒かったので思わず内心ありがたやありがたやありがたや、と思いまし

 

かじかんだ手をこすり合せながら心から感謝しました。

 

が、お台所から、不思議な質問が

 

メロン味でいいかしら?

 

(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)

 

 さて、裁判官とお茶の話。 裁判官も検証や証拠保全などで裁判所の外に出ることがあります。 そんな時、お茶を出されることもあります。 とある裁判官が後に語っていましたが、その裁判官は若い頃上司から緑茶はいいが紅茶はだめと指導を受けていたそうです。

 それはなぜか。 紅茶にはブランデーなどを入れられる可能性があり、そうすると裁判官はお酒を飲んでいた、と批判される危険があるからだそうです。

 冗談のようなエピソードとしても、裁判官は予期せぬ世間様からの批判に晒されることがあります。 ただ、裁判官が仕事中にコーヒーを飲んでいたからけしからん、とか、休みの日にゴルフするなどけしからん、とまで批判されるという風潮は私は個人的にいかがなものかと思っています。 仕事中にコーヒーでもたばこでもじゃんじゃんのんでいただき、仕事しやすい環境でリラックスして良い仕事をしていただき、公平で妥当な良い判決をだしていただくのが一番ではないかと私は思うのです。

 コーヒーも飲めない不自由な環境で家に早く帰るためにろくに記録も読まないで適当に判決をしあげられるより断然よいと思いますが、皆様はいかが思われますか。

 

 さて、正露丸も陀羅尼助も持参していない丸腰の私の前にメロン色の不気味な液体

 

 ウルトラマンの怪獣なんかが瀕死の時に流す液体みたいな色と様相。

 

 あぶくまでたっています (。☣ฺ⋌⋚⋛⋋☣ฺ。)

 

 いただきます、もとい 南無阿弥陀仏・・・・ どうやら駄菓子やで売っているメロンソーダの素にお湯をいれたもので・・・ 直ちに健康に影響はない ようです

  平成29年10月26日  文責 弁護士 菊谷淳子