ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

お知らせの個性

詐欺メールも実はそれぞれの個性を考えて送信されているのでは?と疑問を抱くことがあります。 中川には、国民的アイドルのマネージャーからうつっぽいアイドルの相談に乗ってくれ、という怪しい依頼メールが 菊谷には、ビーバーグループやシマウマグループから転職を考えないか?という怪しいメールが そして遅ればせながらわがボス(⊙◞౪◟⊙)にも迷惑メールが来るようになりました。  あなたに是非使って欲しいので1000万円あげます 日本一の強運男ボス(⊙◞౪◟⊙)にたなぼたの話… なんだか不公平です… さて、個性といえば、DQNネームと呼ばれる名前を最近よく目にします。 難読、奇読、意味がアレ…といった名前です。 名前を付けてしまってから、親御さん自身も成長したり、あるいは実際に成長した子供に嫌がられて変えたいなと思うこともあるかもしれません。 実は、戸籍上の名前を変えるためには、家庭裁判所の許可、という難関を経なければなりません。 そこで審査される「正当な理由」というには、いかにその名前が不便で困っているか、という説得的な理由が必要です 感覚的につけた名前が、感覚的にだめだとおもうようになって…ということ位ではだめなのです。 例えば、茉莉花と書いてジャスミン、と娘に名前をつけたが、ハーフでもないし超和風顔の子に育って恥ずかしいから変えたい、といっても裁判所は認めないだろうなと思います。そこまで難読でも奇読でもないですし。心優しき裁判官にであうまでたぶんこの子はずっとジャスミンです。  大変残念なお話ですが、法律では救えません。 我が子は誰とも違う特別な存在であって欲しい、という願い自体は、非難されることではないと思います。 ただ、その特別な存在である証を名前で自己主張してしまうのは、幸せにはちょっと遠回りさせることかもしれません。 今の仕事を通してしみじみ思うのですが、人間は社会の中で生きてゆかなければなりませんから、できるだけいい人達にたくさん囲まれて生きていくのが一番幸せに近いことだと思うのです。 そうだとすれば誰からも気軽に呼んでもらえる名前の方が、「個性」の強い名前より幸せな人生を歩みやすいのではないかなと私は感じています。 私の周りで一番最近生まれたあかちゃんはひらがなであかりちゃんといいます。 誰からも、親しみを持ってむかえられるように思います。 さて、実はボス(⊙◞౪◟⊙)にきた、お金あげますメールは非常に上から目線でした。 041.JPG ボス(⊙◞౪◟⊙) 何でわかったんだろう?  菊谷 怒れ!(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)  中川 請求書出しますから住所聞いて下さい。   平成26年4月21日  文責 弁護士 菊谷淳子