ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

孤独なスーパーマウス

私の家にはでっかいネズミがでます。 みかけるのはいつも一匹。尻尾のちょっとたりない一匹です。 なので、一匹がのんびりくらしてるのかな、くらいに考えていました。 危うく名前付けるところでした(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) そんなある日、サソリ、ムカデ、ドブネズミなど嫌われものばかりをあつめた展示があり、ドブネズミの展示の横にこのような看板がありました。一行目にご注目! 474.jpg 超強的繁殖能力!(◞≼☉≽◟◞౪◟◞≼☉≽◟) 1年に80匹だそうです。 さて、裁判中何もせずとも増えていくものに遅延損害金というものがあります 遅延損害金とはある債務の支払いが遅れているために相手方が被った損害のことを言います。 裁判で請求しても実際に支払われてまで時間がありますから、その間に発生する損害も評価されるのです。 類型化されておりまして建物明け渡し請求でしたら、明け渡しまでの賃料ですし、普通の金銭請求でしたら年5%(ないし6%)の遅延利息です。 世の中が超低金利のこの御時世に遅延利息はばかになりません。 我らが法務省もそこらへんは考えが同じで、実は遅延損害金計算ソフト成るものまでHPにて後悔しております。銀行よりはるかに利回りの良い遅延利息… 被告にとって裁判が長引くということは、敗訴の場合この遅延損害金が増えるということですので要注意です。また判決や和解が成立した後に支払期限を過ぎてしまいますと容赦なくこの高い利率の遅延損害金が発生いたします。 さて、ミッキーハウスの汚名返上するか…•(΄◞ิ౪◟ิ‵ ) と重たい腰を上げて駆除剤を買って帰宅。 帰ってくると玄関にいつもの一匹が座っていました。それをみると、ふっと思いました。 なんか、こう、こいつも一匹でがんばってるのかな… わがボス(⊙◞౪◟⊙)も含め、草木も眠る丑三つ時に出会う動く生き物にはなんだか親近感を覚えます。 まあ、いっか 超強的繁殖能力を持っていたとしても一匹なら増えようがないし 人間はいつも合理的な判断をする生き物ではないようです。    平成26年1月28日   文責 弁護士 菊谷淳子