ミモザノヘヤ

高田馬場の弁護士の日記です。

星の国から⑤ 宝石箱のざわめき

友人達は何故かますますカジノ目的と思っているようですが、品行方正に星の国からお伝えします。今日は夜景。都市国家はやはり高いところから眺めなければ。 ええ、 アレと煙は高いところが好きですからƪ(΄◞ิ۝◟ิ‵) フライヤーにも、ベイサンズにも上りました。 アンドロイド その他写真 225.jpg アンドロイド その他写真 228.jpg ケーブルカーにも乗りました。 ものすごい揺れで、高所恐怖症の菊谷はもとよりそうでない中川も真っ青でした。 なれてくるまでは2人で お通夜みたいな顔をして乗ってました (⊙◞౪◟⊙)(⊙◞౪◟⊙) 、 とはいえ、2人とも心のどこかで、 まさかね (΄◞ิ౪◟ิ‵ )、 と見えない何かを信じていました。 安全は信じれば多分救われます(⊙◞౪◟⊙)。 ケーブルカーから見た夜景は、千と千尋の…に出てきた光景そっくりした。 アンドロイド その他写真 010.jpg ところで、学校と生徒の関係では学校は生徒に対し、安全配慮義務という義務を負います。 授業中はもちろん、休み時間でも(授業中とは違いますので一定の限界がありますが)責任を負うことになります。 いじめを苦にして中学生が自殺した、といった場合、学校の責任は認められるのでしょうか。 学校が安全配慮義務に違反したというためには、①学校にその危険を予見することができたこと(予見可能性)と②その危険を回避できたこと(回避可能性)が必要になります。 学校に責任を追及する上で立ちはだかるのは①予見可能性があったかどうかです。 そして、たいていの裁判例は①を認めません。 いじめというのはそもそもこそこそやるものです。そして被害者も親に救いを求めないことがほとんどなのです。つまり、表面化しないことが多いのです。 ですから死ぬことまで予見できなかった、となり、責任が追及できなくなることがほとんどです。 いや、日本の裁判所はいじめを苦にした自殺にはもっと冷淡です。 いじめと自殺との因果関係がない、というそもそものところで責任を否定することすらあります。この因果関係で責任を否定すると、直接の加害者にも損害の賠償を請求し得なくなります。 中学生の子供にとっては学校がほぼすべての世界です。 他に何が理由で命を絶つのでしょうか。 そんな国ですので、いじめられても絶対に死んではいけないのです。 死んでも我が国では、何でしんだのかね…と言われるだけなのです。  ところで、中川がおっかない話を聞いてきました。  あのケーブルカー、前に一度ロープ切れてゴンドラが落ちて   死人が出たらしい (΄◞ิ౪◟ิ‵ ) 恐怖は想像の産物ですが安全は信仰に過ぎないのかもしれません。 平成25年3月30日  文責 弁護士 菊谷淳子