星の国から① まとまりとばらばらと
早春の成田空港にて、赤道直下の南国に向かうため、場違いな薄着で震えている2人組がいました。
到着しさえすれば!到着しさえすれば!
中川は母校訪問、菊谷は移住先偵察のため、お休みをいただいて赤道直下の星の国に来ています。
この国には、アラブ系、
インド系
華人
いろんな人種とそれぞれの神様がのんびりと暮らす、人口530万人、淡路島ほどの小さな国です。
人口の7割が中華系ですが、そのほかインド系、、マレー系あわせて約3割、他民族国歌です。
高校生の頃、この国の高校生達が歌う国歌を聴いて、そのすばらしさに圧倒されて以来、私の憧れの国です。
この国の国歌は、自分たちの故郷を愛する心に満ちた歌です。メロディーも美しく、外国人である私も思わず口ずさんでしまいます。歌えと強制なんかされません。みんなこの歌は大好きです。
ところで、様々な民族が住んでいることはとても理想的にも思えますが、常に衝突と分離の危機にさらされます。ですから、多民族国家には国民の気持ちを一つにする装置が必要になります。
アメリカなら星条旗がそうですが、この国では国歌もその役割を果たしています。
自分がどこの国の人間か、というアイデンティティは、移住者・その子孫にとっては重大な問題です。
国家にとっても自国民であることの意識の涵養は重大な問題です。しかしそれが行き過ぎると他国との軋轢を生みます。ほどよい位の愛国心は美しいけれど行き過ぎると毒々しいだけです。
さて、赤道直下の南国に来たはずの私と中川ですが、慌てて暖かい衣類を買い出しに向かっています。
寒いですどこへいっても冷房が…(΄◞ิ౪◟ิ‵ )
平成25年3月18日 文責 弁護士 菊谷淳子